ニューヨーク市内 車の交通量が徐々に復活

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事業閉鎖や外出自粛の要請で減少していたニューヨーク市内の車の交通量が、徐々に増え始めていることが分かった。

市運輸局のデータによると、ウィリアムズバーグ、ブルックリン、マンハッタン、クイーンズボロの4つの橋を通過する平日の自動車の平均台数は、3月30日の週は前年比マイナス42%まで落ち込んでいたが、5月第1週目にはマイナス20%に回復している。

  • 3月30日 244,222台 -42%
  • 4月6日 240,576台 -26%
  • 4月13日 260,089台 -37%
  • 4月20日 290,192台 -30%
  • 4月27日 315,451台 -25%
  • 5月4日 340,620台 -20%

ニューヨーク州では5月15日より、北部や中央部など5つの地域で、段階的な事業閉鎖命令が解かれた。ニューヨーク市などのダウンステートは、再開の基準を満たしていないとして、5月28日まで活動の自粛が延長されている

ニューヨークデイリーニュースの交通専門家、サム・シュワルツ(Sam Schwartz)氏は、交通量増加の要因の一つとして、公共交通機関の利用を避け、自動車に切り替えた人々がいる可能性があると指摘している

パンデミック後に電車から車通勤へと切り替えたというドアマンは、「電車はウイルスに曝露する可能性があるが、車はより安全に感じる。ソーシャル・ディスタンスも気にする必要がない。」と地元テレビ局に語った

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デブラシオ市長は先週、交通諮問委員会を設置し、コロナ後の道路混雑を解消する計画を策定すると明らかにした。

シュワルツ氏は「より多くの人が車や自転車を利用し、歩道から距離を置きたい人が増えるだろう。みな有限のスペースを巡って争いを繰り広げている。」と述べ、市のガイドラインは混乱を招くだけだと語った。