米公衆衛生局長官「イタリアになるか韓国になるか、重大な局面」新型コロナ

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ジェローム・アダムス(Jerome Adams)公衆衛生局長官は16日、Foxニュースに出演し、米国の状況は重大局面にあるとし、国民が公衆衛生に従わない場合、イタリアのようになるだろうと警告した。

The Hillによるとアダムス長官は、朝の情報番組Fox & Friendsで、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大を防止するには、手洗いや咳をする時は口を覆う、表面を消毒するなど、基本的な予防策が重要だと述べた。

感染拡大が深刻化するイタリアを引き合いに出し、「われわれは、いま重大な変曲点にいる。感染者数でいえば、イタリアの2週間前の地点だ。アメリカ人には国民として1つの選択ができる。韓国の方に向かい、果敢に死亡率を下げたいか?もしくはイタリアの方に行きたいか?予測を見ると、あらゆる面でイタリアになる可能性がある。」と述べた。

アダムス長官は、「ワクチンは驚異的な革新で開発が進んでいるが、皆が理解すべきは、ワクチンは窮地を救うものではない。少なくとも最初の周回においては。ワクチンは、来年または次のシーズンに流行する時には、役に立つだろう。」と述べた。

重要な対策は、「ソーシャル・ディスタンスであり、20秒間手を洗うことだ。基本的な安全ガイドラインが、感染拡大のカーブを緩めることができる。」と繰り返し強調。「もし米国が中国や韓国のように、より多くの措置を講じた場合、約6週間から8週間で、大部分の打撃を克服できるだろう。曲線を平坦にし、ゆっくりと平常に戻ることができる。」と述べた。

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AP通信によると、2週間前のイタリアの感染者数は1,700人で、死者は34人だった。現在の同国の感染者数は25,000人を超え、死者は1,800人以上となっている。
ジョンス・ホプキンス病院によると、16日現在の米国の感染者数は3,800人以上で、死者は少なくとも69人。