温暖化への懸念示していたスピルバーグ監督 頻繁にプライベートジェット利用

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地球温暖化への警鐘を鳴らしていたこともあるスティーブン・スピルバーグ監督だが、頻繁にプライベートジェットを利用していたことがわかった。

Foxニュースによると、スピルバーグ監督は6月23日以降、16回プライベートジェットに搭乗していた。1万7000マイルを移動しており、約11万6,000ドル分(約1,600万円)のジェット燃料を消費した計算となる。

これらの数字は、イーロン・マスクの追跡で話題となった大学生のジャック・スウィーニーさんが運営する「Celebrity Jets」のデータベースを元にはじき出されたもの。3回分の飛行が含まれておらず、実際は、もっと多いという。

スピルバーグ氏は飛行機で、ニューヨーク州の高級住宅地ウエストハンプトンからオランダのアムステルダム、ロッテルダム、カリフォルニア州のバンナイズ、アイルランドのノックなどの間を移動していたほか、オバマ元大統領などの邸宅があるマサチューセッツ州マーサズ・ヴィニヤードからニュージャージー州のテターボロ間など、短距離にも利用していた。

計算では、スピルバーグ氏が2カ月間で排出した二酸化炭素量は179トンで、アメリカ人の1年間の平均(16トン)を11倍以上上回る。ちなみに世界平均は1人あたり4トンだという。

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なおスピルバーグ氏は過去に、環境への配慮に欠ける人々を非難していた。2018年、自身が監督を務めた「Ready Player One」に関連するインタビューで、地球温暖化を恐れていると主張。温暖化は「科学的な現実」であり、「政治のトリックではない」と指摘した。さらに「いま行動を起こさなければ、ある種の運命に直面することとなる」と警鐘を鳴らしたうえ、「全員が(気候変動に対する)責任を負うべきだ」と話していた。

「エコ犯罪人」の批判も

テイラースウィフト

スピルバーグ監督のように、表向きは環境保護を訴える一方で、私生活でプライベートジェットを乗り回すセレブに対し、ネットでは「偽善者」「エコ犯罪」などの非難の声があがっている。

マーケティング企業Yardは先月、「最悪のプライベートジェットCO2排出犯罪者」と題した記事を掲載した。

ワースト1位は、歌手のテイラー・スウィフトで、自身の所有するジェット機が、今年1月から7月の間に170回利用されていると伝えられた。

このほかトップ10には、ボクシング界のスーパースター、フロイド・メイウェザー、ラッパーのジェイ・Z、アレックス・ロドリゲス、グウェン・ステファニーの夫で歌手のブレイク・シェルトン、キム・カーダシアン、マーク・ウォールバーグ、オプラ・ウィンフリーの名前が挙げられた。ちなみにスピルバーグ監督は、ワースト6位にランクインしている。