テイラー・スウィフトら、自家用ジェット乗り回すセレブに非難

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環境保護を訴える一方で、自家用ジェットを乗り回すスターの振る舞いに批判の声が高まっている。

マーケティング企業Yardは29日、「最悪のプライベートジェットCO2排出犯罪者」と題した記事を公開。環境への悪影響を調査するため、セレブの自家用ジェットを追跡するツイッターアカウント「Celebrity Jets」の情報を元に、使用回数や飛行時間、移動距離などを分析した。

同アカウントは、イーロン・マスクの追跡で話題となった大学生のジャック・スウィーニー(Jack Sweeney)さんが運営している。

ワースト1位は、歌手のテイラー・スウィフトで、今年1月1日から7月29日まで、自家用ジェット機を170回利用していた。CO2の総排出量は約8,230トンで、一般人の平均年間総排出量の約1,185倍に相当する。

ワースト2位は、ボクシング界のスーパースター、フロイド・メイウェザー(総排出量は7,077トン)。わずか10分の移動のためにジェット機を使用した日もあったという。

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続いて、ビヨンセの夫でラッパーのジェイ・Z、元ニューヨーク・ヤンキースのアレックス・ロドリゲス、グウェン・ステファニーの夫で歌手のブレイク・シェルトン、「ジュラシック・パーク」のスティーブン・スピルバーグ監督、リアリティ番組スターのキム・カーダシアン、「テッド」の俳優マーク・ウォールバーグ、司会者オプラ・ウィンフリーが名を連ねた。

なお、先日3分間のジェット機の使用が物議をかもしたカーダシアン家のカイリー・ジェンナーは、ワースト10入りしていない。ただし、パートナーでラッパーのトラビス・スコットの今年の飛行時間は8,384分で、10位にランクインした。

なおトップを独走するテイラー・スウィフトの広報担当者はTMZに、彼女が所有するジェット機は「定期的に他の人物に貸し出しされている」とし、これらの飛行が彼女によるものだという主張は「明らかに誤り」だと反論している。

Yardによると、毎年全フライトの70%は、人口の15%によって占められているという。昨年セレブが使用した自家用ジェットのCO2換算は、平均3,376.64トンだった。ちなみに一般人は平均7トンだという。

表向きは環境保護を訴えるこれらのセレブに対し、ネットで「偽善者」「エコ犯罪」などの非難の声が上がるのは当然だろう。