サウジメディア カショギ氏の死亡を認める

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イスタンブールにあるサウジ総領事館に訪問したワシントンポストのコラムニスト、ジャマル・カショギ氏が行方不明となった問題で、サウジアラビアの政府系メディアは20日、カショギ氏が死亡したことを発表した。

Saudi Press Agencyは、検察の捜査の結果、カショギ氏と総領事館内にいた人物との話し合いが、口論と喧嘩へと発展し、死に至ったことが明らかとなったと発表。検察は、殺害に関わった容疑で18名のサウジ国籍の人物の身柄を拘束し、調査を行なっているとしている。

さらにその後の報道で、容疑者らがイスタンブールに渡航し、カショギ氏に面会した理由は、カショギ氏がサウジへ帰国する可能性について、その兆候がみられたためと報道。話し合いが要求通りに進まず、喧嘩へと発展し、カショギ氏の死亡と隠蔽につながったとしている。

これまでの米メディアの報道では、トルコ側は、失踪当日にリヤドからプライベートジェットで入国し、カショギ氏と同時刻に総領事館に入館した15名のサウジ関係者が殺害に関与したと主張している。Saudi Press Agencyは、拘束した18名について、政府との関係を明らかにしていない。

サウジ側の報道について、リンジー・グラハム上院議員(共和党 サウスカロライナ州)はツイッターで、「最初、我々は、カショギ氏が総領事館を去ったと伝えられており、サウジ政府は一切の関与を否定していた。今になって、すべて皇太子が知らないところで、喧嘩が起きて彼が総領事館で殺されたという。」と矛盾を指摘。「この最新の説明は信頼し難い」と述べた。

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リヤドとアンカラを訪問したマイク・ポンペオ国務長官から事件に関する報告を受けたトランプ大統領は19日、カショギ氏の死亡を「確実のようだ」とのべ、サウジ政府の関与が明らかとなった場合、「非常に厳しい」結果になると語った。