G20 プーチン露大統領とサウジ皇太子がごきげんハイタッチ メディアで話題に

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アルゼンチンで開催中のG20では30日、会場で隣同士となったサウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子とロシアのプーチン大統領が、親密な様子で挨拶をする様子が話題となった。
二人はハイタッチをした後、がっちりと握手。互いに笑みを浮かべた。握手をする二人の背後から、トランプ大統領が入場している。

ムハンマド皇太子は、軍事介入をするイエメン内戦やジャーナリストのジャマル・カショギ氏殺害を巡り、国際的な非難が高まっている。同日、ムハンマド皇太子と会話を交わしたマクロン仏大統領は、カショギ氏殺害に関し、厳しく追求する姿勢を示したという。二人が会話する映像では、「心配しないでほしい」と伝えるムハンマド皇太子に対して、マクロン仏大統領が「心配している」と述べるほか、「あなたは私のことを決してきこうとしない」と皇太子に話している。

複数の米報道機関によると、米中央情報局(CIA)は殺害をムハンマド皇太子の命令であると断定している。しかし、トランプ大統領は「すべての事実を把握することはできない」と捜査結果に疑問を呈するなど、サウジよりの見解を示し、両国の関係維持を強く主張。国内両党から、真相解明を求める圧力が高まっている。

トランプ大統領はホワイトハウスを後にする際、「私は彼と会談をするつもりだったが、我々は設定しなかった」と述べ、ムハンマド皇太子との会談を行わないことを明かしていた。

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一方、予定されていた米露首脳会談については、ロシアがクリミア半島沖でウクライナ艦艇を拿捕したことを理由に、米側がキャンセルをした。
トランプ大統領は、キャンセルの報告をアルゼンチンに向かう大統領専用機の中から、ツイッターで発信した。