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サウジ皇太子 ベゾス氏の電話ハッキングに関与か

国連の人権専門家は22日、サウジアラビアのムバンマド皇太子がアマゾンのジェフ・ベゾス最高経営責任者の携帯電話のハッキングに関与した可能性があるとし、「米国とその他の関係当局」に迅速な調査を求めた。

国連特別報告者のアニエス・カラマール氏とデビッド・ケイ氏は「我々が受け取った情報は、ワシントンポスト紙によるサウジ・アラビアの報道を黙らすとまではいかなくとも、影響を与えようとして、皇太子がベゾス氏の監視に関与した可能性を示している」と発表。また「ハッキングのタイミングと状況」は、ジャマル・カショギ氏の殺害への皇太子の関わりについて、さらなる調査を要求するものだと述べた。ベゾス氏はワシントンポストのオーナーを務めている。カショギ氏はサウジ国籍のジャーナリストで、ワシントンポスト紙にサウジ政府に批判的な記事を寄稿していた。

発表によると、昨年、国連人権理事会が任命した2名の専門家がベゾス氏の携帯電話の解析をした。

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解析の結果、皇太子のWhatsApp(ワッツアップ)のアカウントからベゾス氏に2018年5月1日に送信されたビデオを通してスパイウエアが侵入した可能性があることがわかった。皇太子とベゾス氏はこの一ヶ月前に番号を交換していた。

ビデオを受信した数時間以内に、大量かつ異例のデータの流出が始まったことがわかったという。さらに、ハッキングは2018年5月から6月にかけて発生しており、この時期がカショギ氏の関係者2名の携帯電話がハッキングされた時期と重なっていると指摘している。

特別報告者はこのほか、解析によるものとして、皇太子が2018年11月と2019年2月にWhatsAppでベゾス氏にメッセージを送っていたと述べ、この中で公にされていないベゾス氏のプライベートに関する機密情報を提示した疑いがあると報告。ハッキングは「明らかにワシントンポスト氏のオーナーとしてのベゾス氏を標的とした大規模で極秘のオンラインキャンペーンの一部」と述べた。

ベゾス氏側もサウジ関与を主張

ベゾス氏が昨年1月に25年間連れ添った妻、マッケンジーさんとの離婚の意向を発表した直後、American Media Inc.,(AMI)傘下のタブロイド紙ナショナル・エンクワイアラーは、ベゾス氏が愛人のローレン・サンチェスさんと交わした私的なテキストメッセージを暴露した。これに対し、ベゾス氏はセキュリティコンサルタントを雇い、リーク元についての調査を行なっていた。AMIには雑誌に公開されていない私的な画像も流出していた。調査中の2月、ベゾス氏は、画像の公開と引き換えに調査を終了するようAMIから脅迫を受けたことをブログで明かしている。

なお、AMIのデビッド・ペッカー最高経営者(CEO)はトランプ氏に近く、2016年選挙期間中には元プレイボーイモデルのカレン・マクドゥーガル氏とトランプ大統領の関係のもみ消しに関わっていた。ムハンマド皇太子とも関係があり、面会のためにサウジを訪問していたほか、2018年の皇太子訪米に合わせて、AMIを通じて広告の入っていない100ページの雑誌「The New Kingdom」を発行するなどしている。

当初、情報の流出元はサンチェス氏の兄弟、マイケル氏との憶測があったが、ベゾス氏側は昨年3月「サウジの人物がベゾス氏の電話にアクセスし、個人情報を入手したと確信を持って結論づけた。」と公表。調査結果を連邦当局に引き渡したと発表していた。

サウジは否定

ダボス会議を訪問中のサウジアラビアのファイサル外相は「単なる推測で、真の証拠があるならば見たい」と疑惑を否定。

また在米サウジ大使館はツイッターで疑惑は「ばかげている」と述べ、「すべての事実を明るみに出すために、これらの主張に関する調査を求める。」と発表した。

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