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米タイム 2018年「今年の人」サウジ記者カショギ氏などジャーナリスト

米タイム誌は11日、今年最も影響力のある人物「パーソンオブザイヤー」(Person of the Year)を発表した。

今年選出されたのは、イスタンブールにあるサウジ総領事館内で殺害されたワシントンポストのコラムニスト、ジャマル・カショギ(Jamal Khashoggi)氏ほか複数のジャーナリスト。タイムは真実を追求する彼らを総称し、「真実を監視する者」(the guardians of truth)と名付けた。

米NBCの朝の情報番組トゥデイ(Today)の中で、タイムのエドワード・フェルゼンタール(Edward Felsenthal)編集長は、「ロシアからリヤド、シリコンバレーまで今年の重要な事件には、真実の改ざんや悪用などの共通テーマが明らかとなった。」と語った。

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タイムは、1920年代から今年最も注目を浴びた人物を発表しているが、故人が選出されたのは初めてとなる。タイムの編集者は「死によってその人の影響力が非常に大きくなるというのも稀なことだ。」と述べている。

ワシントンポスト紙のコラムニスト、ジャマル・カショギ氏

サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン(Mohammed bin Salman)皇太子に対し、批判的な記事を執筆していたカショギ氏は10月、トルコ・イスタンブールにあるサウジ総領事館内で殺害された
米中央情報局(CIA)は調査により、殺害はサルマン皇太子の指示によるものと断定。しかし、トランプ大統領は11月20日、CIAの結果に疑問を呈し、カショギ氏殺害に関する捜査の結果に関わらず、同盟関係を堅持する意向を表明した。

カショギ氏のコラムを担当するワシントンポストの編集者、カレン・アティア(Karen Attiah)氏は「彼がここにいて、彼の人生と死が成し遂げたことを見てくれることを願う」と述べた。

新聞社キャピタルガゼット

6月28日、メリーランド州アナポリスの新聞社キャピタル・ガゼット(Capital Gazette)で銃乱射事件が発生し、4人の記者とセールス担当の計5人が死亡、2人が負傷した。
容疑者は過去にキャピタル・ガゼットが掲載した記事に関し、同社を提訴したり、ソーシャルメディアなどを通じ脅迫を行ったりしていた。襲撃は計画的な犯行とみられている。

4パターンある表紙の一つに、ガゼット社14人の写真が掲載された。フォトグラファーのポール・ガレスピー(Paul W. Gillespie)氏は、「ジャーナリズムの重要性を示すために、我々の5人の真実の監視者、ジェラルド・フィッシュマン、ロブ・ヒアーセン、ジョン・マクナマラ、レベッカ・スミス、ウェンディ・ウィンタースを失うことがなければとよかったのに。」と述べた

この他に選ばれたのは、イスラム系少数民族ロヒンギャ弾圧を取材中に、機密書類を盗んだとして、禁固7年の有罪判決を言い渡されたロイターのジャーナリスト、ワ・ロン(Wa Lone)氏(32)とチョー・ソウ・ウー(Kyaw Soe Oo)氏。

また、2012年にウェブメディア「ラップラー」(Rappler)を創設し、フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ(Rodrigo Duterte)大統領を非難する記事を執筆してきたジャーナリストのマリア・レッサ(Maria Ressa)氏が選任された。

タイムが発表したジャーナリスト保護委員会(Committee to Protect Journalists,CPJ)の記録によると、2017年に投獄されたジャーナリストは262人にのぼり、今年も高い数字になると予測されている。

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