NY地下鉄の悪夢 居眠り客の体をネズミが這いまわる

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ニューヨークの地下鉄で絶対に眠ってはならない、いや乗ることさえ控えた方が良い。ニューヨーカーたちにそんな決意を抱かせるような戦慄の映像が新たに出回った。

20秒ほどの動画には、地下鉄の中で居眠りする男性の足をネズミがよじのぼり、腕や首元をウロウロする様子が撮影されている。違和感に気がついたのか、乗客が目を覚まし寝ぼけた様子で肩のあたりに手を回して確認しようとした瞬間、胸のあたりに降りてきたネズミを発見。思わず立ち上がり、ネズミも床に飛び降りるところで映像は終わる。

動画を報じたニューヨークポスト紙のコメント欄には「完全な悪夢だ」「うんざりだ!」といった悲鳴ともつかない声が寄せられている。中には「とんでもなく恐ろしい。地下鉄の車内で眠ってしまい、気がついたら腕から首にかけて民主党が這い上がってくるのを想像してみてください」と、民主党(Democrat)とネズミ(Rat)をかけて市政を皮肉るコメントも投稿されている。

ニューヨーク地下鉄ではこれまでにも、券売機の中で暴れるネズミ、エスカレーターを使うエクササイズラット、自分の体より大きいピザを運ぶいじましい姿が話題になったピザラット、手すりをよじ登るボールダンスラットなど、伝説のネズミ動画があるが、今回のものもこれらに勝るとも劣らない衝撃度合いだ。

ニューヨーク市全体でネズミの害獣問題は深刻だ。ニューヨーク市衛生管理局によると、昨年は10月時点で21,600件を超える苦情があり、2年前と比べ71%増加した。

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市では対策に本腰を入れており、昨年12月に「ネズミ駆除ディレクター」を年棒17万ドルで求人募集すると発表。エリック・アダムス市長が自ら「ネズミ以上に嫌いなものはない」と求人募集をツイッターで呼びかけた。