先週はニューヨークのレストランで暴言を発するレイシスト弁護士の動画が話題になったが、今度は、カリフォルニア州フリーモントで、アジア人ドライバーに差別的な言動を行う女性ドライバーの姿に非難が集中している。
動画をFacebookに投稿したジェームス・アン(James Ahn)さんによると、アンさんの車が遅いという理由で、後ろを走行していた女性ドライバーが差別的言動に及んだという。アンさんは法定速度の35マイルで運転していたが、女性はスピードを上げ、道を開けさそうとした。また、アンさんが車線変更したが、女性はアンさんの車に向かって衝突するような仕草や、前に割り込んで急停車するそぶりを見せたという。
動画では、女性が「ここは私の国で、あなたの国じゃない。」「中国人は醜い。醜い中国人。」と罵声を浴びせるとともに、目尻を引っ張り身体面を侮辱する姿が見てとれる。
New York Post紙によると、アンさんは23日（水）に警察に出来事を報告したが、捜査員はヘイト犯罪としての立件を見送ることを決定した。警察が女性ドライバーに面会したところ、女性は全面的に行いを認めたが、アンさんが女性に対して「国へ帰れ」と述べるなど、実際に口論を始めたのはアンさんの方だと主張しているという。警察側スポークスマンは、「これはヘイト・スピーチ」としつつ、「（２者間の）紛争として扱う」と述べている。
We investigated this yesterday and spoke to both parties. While only 8 sec. of video is available, it was determined that both parties yelled hurtful comments to one another during their argument. It was documented as a misc. public service as no crime could be established.
— Fremont Police Department (@FremontPD) May 24, 2018
なお、SFGATEによると、アンさんは韓国系アメリカ人で、退役軍人だという。現時点で、動画は4600回以上シェアされている。
