「テイラー・スウィフト政府のアセット」説、ペンタゴンが”歌”で反論

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Foxニュースの司会者が、歌手のテイラー・スウィフトは「政府のアセット」などと主張したことを受け、米国防総省が反論声明を出した。

ジェシー・ワッターズ氏は9日放送の番組で、2019年に開催されたNATOの会議「共同サイバー防衛センター・オブ・エクセレンス」(CCDCOE)における偽情報に関する議論の中で、インフルエンサーの例として、テイラー・スウィフトに言及していたと説明。「ペンタゴンの心理作戦部隊は4年前、テイラー・スウィフトをオンラインの偽情報と戦うためのアセットに仕立て上げた」と主張した。

ワッターズ氏はテイラーが「政治アジェンダの顔」という証拠はないとしつつも、バイデン氏を支持する歌手が前回の大統領選でフォロワーに投票を呼びかけていたとして、われわれは今後も動向を注視していくと語った。

これに対し、国防総省の報道官サブリナ・シン氏はテイラーのヒット曲を用いながら反論した。

ポリティコに声明で、ワッターズ氏の主張は「陰謀論」に過ぎないと一蹴。「(煩わしい発言は)気にしないつもりです(shake it off)」と加えた。一方で「会計上の懸念に関する危機を免れるため(Out of the Woods)、補正予算要求をできるだけ早急に(Swift-ly)承認する必要」があると述べ、「われわれは、それを願っている(I Wish You Would)」と議会に呼びかけた。

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なおテイラーは昨年12月、タイム誌の「パーソン・オブ・ザ・イヤー」に選出されたが、この時も保守派による陰謀論の標的とされた。

右派のインフルエンサーEnd of Wokenessは「レジームは2024年(大統領選)に向けて、彼女を兵器化する計画」があるとXに投稿。トランプ政権で上級顧問を務めたスティーブン・ミラー氏も「テイラーに起きたことは、有機的なものではない」と何らかの力がはたらいた可能性を主張した。