テイラー・スウィフトが自家用ジェット売却、その理由は?

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環境保護を叫びながら、二酸化炭素排出量の多いプライベートジェットを乗り回すセレブに対し、世間は厳しい目を向けている。

マーケティング企業Yardは2022年、セレブのジェット機を追跡するXのアカウント「Celebrity Jets」が発信する情報をもとに、飛行回数や時間、距離などを分析。「プライベートジェットCO2排出犯罪者」のナンバーワンに輝いたのは、人気歌手テイラー・スウィフトだった。

テイラーは2022年1月1日から7月29日までの間にジェット機を170回利用。CO2の総排出量は約8,230トンで、一般人の平均年間総排出量の約1,185倍に相当する分量だった。

このほかには、フロイド・メイウェザーやラッパーのジェイ・Z、アレックス・ロドリゲス、ブレイク・シェルトン、スティーブン・スピルバーグ、キム・カーダシアン、マーク・ウォールバーグ、オプラ・ウィンフリーの名前が上がった。

テイラーは今年もワールドツアーの開催に加え、交際相手のNFLスター選手、トラヴィス・ケルシーが所属するカンザスシティ・チーフスを応援するため、全米各地をジェット機で飛び回っている。

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世間からの反発を考慮したのか、テイラーの広報担当者は、ツアー開始の昨年3月「すべての飛行を相殺するのに必要なカーボン・クレジットを2倍以上購入した」と発表していた。

カーボン・クレジットの購入を、まやかしと指摘する声も上がっている。

ウォール・ストリート・ジャーナルの論説委員は、セレブや企業が「気候免罪符」ともいえるカーボン・オフセットを購入していることについて、これらは「美徳シグナルを与えるための政治的創作物」であり、「主な目的は批判をそらすこと」と非難。これらは、CO2排出量を削減するのではなく「ネットゼロの世界が可能であるという錯覚を助長する」としたうえで、「テイラー・スウィフトを含め、気候変動ポリスから逃れられる者はいない」と主張した

ストーカーの被害に?

そんなテイラーだが、このたび代理人を通じて、プライバシーの侵害や安全確保を理由に「Celebrity Jets」の運営者ジャック・スウィーニー氏に、飛行情報の公開を停止するよう「通告書」を送っていたことも明らかになった。

ワシントンポスト紙によると、代理人は、スウィーニー氏の情報が、テイラーのストーカーに居場所に関するヒントを与えていた可能性があると指摘。「個人の安全を無視」しており、「意図的かつ度重なるハラスメント、ひどい行い、一貫したプライバシーの侵害」だと主張している

スウィーニー氏のXのアカウントは、連邦航空局がプライベートジェットに公開を義務付けた飛行データを利用している。デイリーメールに対する声明で、テイラーに危害を加えるつもりは一切ないと反論しつつ、「透明性と公開情報を信じている」と語っている。

なおテイラーは先月末、所有していたジェット機を売り払っていた。デイリーメールによると、売却したのは2011年に購入したダッソー社の「ファルコン900LX」で、売値は市場価格(700万ドル)を大幅に上回る4,000万ドルだった。2020年にも小型の「ファルコン50」を売却し、その収益を慈善団体に寄付している。現在手元に残っているのは、900LXよりも大型の「ファルコン 7X」で、海外ツアーなどに使用しているという。