英王室 ヘンリー王子と「和平交渉」検討か

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5月のチャールズ国王の戴冠式を前に、英王室はヘンリー王子と「和平交渉」を行う可能性があるという。

ヘンリー王子は、昨年配信されたNetflixのドキュメンタリー番組や、先週発売された回顧録「スペア」、テレビのインタビューなどを通じて、王室の内情を晒すなどしており、このことから専門家の間では、両者の和解は厳しいとの声も上がっていた。

一方サンデータイムズは先日、情報筋が、数カ月内以内に、チャールズ国王とウィリアム皇太子、ヘンリー王子との間で話し合いの場がもたれる可能性があり、「あらゆる面で柔軟な態度を取れば」、家族の関係は「修復可能だろう」と話したと伝えた。

ある関係者によると、協議に他の王室メンバーも加わる可能性がある。話し合いでは、「互いに降参した上、理解が至らず多くの過ちを犯したことを認めなければならない」と両者の歩み寄りが必要との見方を示した。

別の関係者は、王室は「彼らを戴冠式の前に招待しなければならない。さもなければ、大騒ぎとなり、妨げとなるだろう」と語った。

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ヘンリー王子は、王室との対話の再開に前向きな姿勢を示している。先週放送されたITVのインタビューで、戴冠式に出席する意向を示した上で「(王室側の呼びかけに)いつでも乗ることができる。決定権は彼らの方にある」と語っていた。ただし、テレグラフの取材には、王室に「切に求めているのは、彼らの責任であり、妻(メーガン妃)への謝罪だ」と話すなど、譲歩しない姿勢を見せている

なお王室メンバーの中には、暴露をやめないヘンリー王子について、家族間の会話が、著作物などを通じて世間に公表されることを懸念し、夫妻を戴冠式に招待すべきではないという声も上がっているという。ある関係者はサンに「戴冠式での私的な会話を、”スペア”のペーパーバック版に追加して欲しくない」と語っている。

ちなみに、同紙がオンラインで実施した世論調査によると、78%の読者が夫妻に式典への参列を見送って欲しいと回答している。