NY州 マスク未着用の客の入店拒否を可能に

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ニューヨーク州のクオモ知事は28日の会見で、店がマスクやフェイスカバーを着用しない人の入店を断ることを可能にすると発表した。

クオモ氏は「現在、公共交通機関など公共スペースでのマスク着用を義務付けているが、事業再開後は店主に対し、”もしマスクを着用しないのなら、あなたは入店することはできない”と伝える権利を与える。店主は、自身や顧客を守る権利がある。」と述べた。

州政府はこれまで、ニューヨーク市内の低所得者向け公共住宅(NYCHA)やフードバンク、教会、ホームレスのシェルターに800万枚のマスクを提供した。クオモ氏は、最も感染被害が大きい地域に、追加で100万枚のマスクを配布すると発表した。

ブルックリンで行った会見には、女優のロージー・ペレスとコメディアンのクリス・ロックも参加した。

ロージー・ペレスは「有色人種のコミュニティではヒップスターたちがマスクなしで歩き回っている。これは傲慢ではないですか?他人に影響を与えることはないと思っていますか?」と疑問を投げかけた。自身が出演したスパイク・リー監督作品「ドゥ・ザ・ライト・シング」のタイトルを引用し、「正しいことをしましょう」と呼びかけた。

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クリス・ロックは「私が見たところでは、ブルックリンでは40%くらいしかマスクを着用していない。それらは、子供たちだ。悲しいことだ。私たちの健康は、今や政治問題となっている。」と述べた。

クオモ氏は、医療従事者や公共交通機関などのエッセンシャルワーカーの抗体検査の結果が、一般市民より低かったことから、マスクには感染防止に効果があると主張している。
ニューヨーク州では、マスク着用を推進するための公共広告コンテストを実施。先日一般投票で選ばれた2作品が、テレビでオンエアされる。

28日の新たな感染者数は1,768人で、累計は36万6,733人となった。前日の死者数は74人だった。