タイミングよくない、映画「タイタニック」配信に非難

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なおDeadlineによると、今回の配信のタイミングは偶然で、数カ月前に決定していたという。

1997年に公開された『タイタニック』は、豪華客船で出会った絵描きの青年ジャック(レオナルド・ディカプリオ)と、富豪の妻ローズ(ケイト・ウィンスレット)の運命の愛を描いた物語。全世界で大ヒットし、過去最高の興行収入を記録した。1998年に開催されたアカデミー賞では、作品賞や監督賞など11部門を獲得している。

監督を務めたジェームズ・キャメロン氏は、自らも深海探検家として活躍しており、これまでに30回以上、タイタニック号の残骸を訪れている。

ABCニュースのインタビューで、今回の事故に関して、タイタニック号は氷山に激突する前、何度も警告を受けていたと説明。タイタンとの「類似性が頭をよぎった」と語っている。

タイタンを巡っては、「実験的」な船体に関して、安全性をめぐる懸念が寄せられていた。専門家からも過去にオーシャンゲートに対し、専門機関による「認証を受けるよう」書面で伝えていた。

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ラッシュ氏の妻はタイタニック号犠牲者の子孫

事故で死亡したラッシュ氏の妻ウェンディ・ラッシュさんは、タイタニック号沈没事故の犠牲者となった有名な夫婦の子孫だった

ウェンディさんは、大手百貨店メイシーズの共同設立者イサドール・ストラウス氏とアイダ・ストラウス氏の玄孫(4代後の子孫)。救命ボートでの脱出を拒み、長年連れ添った夫と船に残った妻の逸話は、極限の状況下でのラブストーリーとして、『タイタニック』のワンシーンにも描かれている。

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