米記者、トランプ氏のファクトチェックにうんざり?「何度も言っていますが…」

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トランプ前大統領は、マンハッタンでの「口止め料支払い」裁判の審理後、ロビーで待ち構える記者団に愚痴をぶちまけるのが日課となっているようだ。

30日の会見では「かん口令は独特で憲法違反だ」「1日中座ってこれを聞いている」「どの法律専門家もこの裁判はナンセンスだと言っている」「この裁判は明らかにおかしい」「ブランドン(バイデン氏のあだ名)が望んだ裁判だ」「彼らは私に選挙活動をさせたくないのだ」「ニューヨークの恥だ」「知りもしない女性に9,100万ドルを支払わされた」「腐敗したシステム」など不平不満を並べたてた後、記者の質問を無視して、その場を去った。

会見後、CNNの記者ダニエル・デール氏はジェイク・タッパー氏の番組で、トランプ氏が「バイデンの裁判だ」と主張するのは「今や恒例」になっていると説明。「ご留意いただきたいのですが、正しくは、それは真実ではありません。完全に根拠がない。繰り返しになりますが。私はこれを何度言ったか分かりませんが」と加えた。

続けて、「今回の事件は、地元で選ばれた検察官アルビン・ブラッグ氏が提起したもので、バイデン大統領がこの事件に個人的な役割を果たしたという厳密な証拠はゼロだ」と指摘。トランプ氏は、司法省の元職員マシュー・コランジェロ検事がブラッグ氏の元で働いていることを引き合いに出しているが、バイデン氏が何らかの命令をしたり、個人的に介入したという主張には「根拠がない」と述べた。

他にもいくつかファクトチェックをした後、トランプ氏は裁判が「早急すぎると同時に、時間をかけすぎているとも主張している」と説明。これについては、ファクトチェックはできないとしつつも、「気に留めてほしい」と締めくくった。

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レポートを聞いていた司会者のタッパー氏は「バイデン大統領をおいぼれで、ばかな老人だと言うのと同時に、異なる裁判を操る犯罪の黒幕と言っているようなものだ。どっちかに決めるべきですね」と矛盾を皮肉った。