ロバート・デ・ニーロ、トランプ氏をヒトラーと比較「正真正銘の病んだ人物」

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大御所俳優ロバート・デ・ニーロはMSNBCの番組で、トランプ前大統領を「手に追えないモンスター」と非難。今年の大統領選は「バイデン以外の選択肢はない」と語った。

ニュース番組「The 11th Hour」の司会を務めるステファニー・ルール氏から、トランプ役を演じる可能性について尋ねられると、悪役経験豊富なデ・ニーロは「絶対にない」と即答。「引き出せるものがひとつもない」「彼が大統領に就任したら何か良いことができると思っていたが、全て誤ったことをしただけ」「ナルシストで自己中心的」と批判を重ねた。

これまで「詐欺師」「ペテン師」といった批判を繰り返してきたデ・ニーロは、トランプ氏を改めて「正真正銘の病んだ人物」と主張。「人々はトランプがいかに危険かを理解していない」と語った。さらにトランプ氏をヒトラーやムッソリーニの名と並べて「彼らはピエロのように見える。ピエロのように振る舞う」と述べ、「人々は真剣に受け止めていない」と嘆いた。

トランプ政権の2期目について、「それはわれわれの想像を超えるカオスを引き起こす」と警告し、「疑問の余地はない。彼はすぐそこにいる。彼は自分が大統領になったら何が起きるかについて語っている」と続けた。「子供の頃にはヒトラーの悪夢は起こり得ないと思っていたが、今ではそれはありうる」と懸念を示した。

「民主主義は危機に瀕していますか?」と尋ねられると「そう思う」と答えた。「私は民主主義は素晴らしいと言い続けており、当然のことだが、一部の人々には民主主義が当たり前であることさえ理解できていない」と説明。トランプ氏は「手に追えないモンスター」だと述べ、「われわれを怒らせるために、できる限り恐ろしいことをしたいようだ」と述べた。

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メディアやエンタメ業界に対する攻撃について「彼はいつも衝動的にさまざまなことを責め立てるが、常に制止され、押し戻される。路上で争いや内戦が起きる可能性もあるが、彼はそれを試みるだろう」と予想。

バイデン大統領は「適切な人物」かと問われると、「われわれにそれ以外の選択肢はない。適切な男性だ。良い行いをしようとしており、ポジティブな意味で、そうだと言える」と答えた。トランプ氏は「ただのいじめっ子ではない。愚かないじめっ子」だと述べ、「彼と戦い続けろ」「顔面にパンチしてやれ」とバイデン氏にエールを送った。

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このインタビューに、ネットでは「デ・ニーロは正しい」「素晴らしいインタビュー」「言論の自由を脅かす凶悪犯に立ち向かうデ・ニーロの勇気を讃える」など称賛のコメントが寄せられている。

一方、テスラCEOのイーロン・マスク氏はXに「トランプは4年間大統領を務めたが、ヒトラーの政策とは似ても似つかない。これは全く意味をなさない」と投稿。トランプ氏が主導した「アブラハム合意は、ヒトラーのアジェンダの優先事項ではなかった」と加えた。