生中継の議会公聴会 共和党議員が再びハンター氏のヌード画像を提示

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バイデン氏に対する弾劾調査を進める共和党主導の下院監視委員の公聴会で、マージョリー・テイラー・グリーン議員(共和党 ジョージア)がバイデン氏の息子ハンター氏のヌード画像を持ち出し、物議を醸した。

この日の委員会では、12月に召喚に応じなかったハンター氏を議会侮辱罪に問うことを求める決議案について賛否が議論された。

グリーン議員が生中継の場でハンター氏のわいせつ画像を持ち出すのははじめてではない。昨年7月の公聴会で、ハンター氏が売春婦と性行為に興じる様子が撮影された画像を示し、「マン法」違反を主張した。1910年に成立した同法は、売春など不道徳な目的で女性を州をまたいで移動させることを禁じている。

グリーン氏は今回も、2018年に首都ワシントンのホテルで撮影されたとされるハンター氏とカリフォルニア在住の女性の裸の画像を示し、違法行為を主張した。グリーン氏の説明によると、女性にはハンター氏の会社Owasco PCのアカウントから、給与やその他の名目で多額の金銭が支払われていた。首都ワシントンまでの旅費をハンター氏が支払っており、証拠として航空券のコピーも提示された。

グリーン氏が、ハンター氏のペニスや女性の股間部分にモザイクをかけた画像を取り出すと、民主党側からすかさず異議が上がった。民主党のランキング・メンバー、ジェイミー・ラスキン議員は、委員会の議論と関係なくポルノの提示は連邦議会として不適切だと主張。許可するべきでないと非難した。一方、ジェームズ・コーマー委員長(共和党)は「これはポルノではなく、適切に検閲がなされた証拠」としたほか、弾劾調査に関係するとして許可の方針を示した。ラスキン議員は再び異議を唱え、最終的に公聴会が中断され、画像を提示することの賛否を問う採決が行われた。

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異議が21-15で否決された後、グリーン氏はプレゼンテーションを再開。「人身売買とマン法違反の重要な証拠だ」と述べ、別の売春婦との金銭のやりとりについても言及した。

午前中には、ハンター氏自らが予告なく傍聴人として姿を現し、共和党議員から厳しい非難を浴びせられる場面があった。