「普段はどんなコカインを?」議会侮辱罪審議、ハンター・バイデン氏本人が登場でカオスに

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10日、バイデン大統領に対する弾劾調査を担う下院監視委は公聴会を開き、召喚状に従わなかったハンター・バイデン氏を議会侮辱罪に問うことを求める決議案について審議を行った。冒頭、ハンター氏本人が会議場に姿を現し、共和党議員から直接非難を浴びせられる場面があった。

ハンター氏は、弁護士のアビー・ローウェル氏とハリウッドの著名な弁護士で経済的支援を提供したとされるケビン・モリス氏とともに、傍聴席の最前列に着席。10分間ほど審議の様子を見守った。

本人を前に、共和党のナンシー・メイス議員(サウスカロライナ)は「誰がハンター・バイデンに賄賂を渡してここによこしたのか?」と切り出し、「あなたは白人特権の極みだ。監視委員会にやってきて、議会の召喚状を無視して我々の顔に唾をはきかけた。何を恐れているのか?度胸がない」と批判を展開した。

メイス議員は「あなたは議会召喚の日に姿を現すべきだった」と声を荒げ、「ここにいるのは、単なる政治的なスタントでPRスタントにすぎない」と非難。「あなたが誰であろうが、どこから来て、父親が誰で、名字がなんだろうと関係ない。あなたは法を超越しない」と述べ、「ハンター・バイデンは今、ここで逮捕され、すぐに刑務所に入れられるべきだと思う」と述べた。

その後、トランプ派のマージョリー・テイラー・グリーン議員(共和党 ジョージア)に順番が移ると、ハンター氏は弁護士らとともにそそくさと部屋を後にした。これを見たグリーン議員は「ハンター・バイデンが強くて保守的な共和党女性を恐れていることは、今日この公聴会を観ている全員にとって明白だと思う」と述べ、「なんたる臆病者」と加えた。

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SNSには、会議場を出た後、記者たちの矢継ぎ早の質問にさらされるハンター氏の様子が投稿されている。記者からは、ビジネスパートナーとの通話中になぜ20回以上も父親にスピーカーフォンで会話をさせたのか、といった以前に委員会で証人が供述した内容に関するものに加え、「普段はどんな種類のコカインを使っているのか?」など、かつて薬物中毒に苦しんだハンター氏をからかうような質問も飛んだ。