税金払わず麻薬と女に散財、米司法 バイデン大統領の息子ハンター氏を起訴

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司法省は7日、バイデン大統領の息子ハンター氏を脱税や虚偽申告などの重罪を含む9つの罪で起訴した。

これとは別に、ハンター氏は銃を違法に所持した罪でも公訴されている。父親が大統領選を迎える来年に2つの刑事裁判に直面する可能性がある。

罪状は2016年から2019年の4年間に発生した納税義務に関するもので、検察は、ハンター氏は贅沢な生活に大金を費やす一方で定められた期限内に税務申告を行わず、また期限内に支払うことを怠ったほか、2018年の所得について個人支出を事業経費と偽り、脱税を試みたと主張している。

起訴状は、2021年に発売した回想録「Beautiful Things」にも言及。ハンター氏は2018年に広範囲にわたる出張を行ったとしたが、著書では「1日24時間、週7日、15分ごとに喫煙」するほどコカインに溺れ、高級ホテルでなんらかのビジネスに従事したことを記していないと例を挙げ、こうした滞在がビジネス目的でなかったことを会計士に明らかにしなかったとした。さらに性的関係を持った複数の女性に対する支払いを、事業の人件費として扱い、所得および所得税を減らしたと指摘した。

起訴状に引用された一節には、薬物使用から抜け出せずホテルを点々として暮らす以下の記述がある。

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「私は飽きが来るまで同じ場所に留まり、そして移ると、ペテン師と変人、追放者の一味がすぐについてくる。….売人とその仲間の隊列が昼夜問わず出入りする。最新のメルセデスで乗り付け、オーバーサイズのレイダースやレイカーズのジャージを身に着け、紛い物のロレックスを光らせていた。彼らのストリッパーのガールフレンドが、そのまたガールフレンドを招待し、それがボーイフレンドを連れてくる。彼らはミニバーを全部飲み干して、ヒレ肉とドンペリをルームサービスで注文する。ある女は小型の犬のために追加のヒレ肉を注文していた」。

なお、ハンター氏の2016年から2020年の間の総収入は700万ドルで、これにはウクライナの天然ガス会社ブリスマ社の役員報酬、ルーマニアのビジネスマンや中国のエネルギー企業CEFCとの取引に関連する収入、友人からの経済支援などが含まれている。

ハンター氏が税務に関して捜査を受けていることを明かしたのは2020年の大統領選から1ヶ月後の12月9日だった。今年6月に検察と司法取引で合意に達したが、判事が承認せず成立しなかった

司法省は、有罪判決を受けた場合、最高で17年の禁錮刑が科せられる可能性があると発表している。