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実刑は「人種のせい」ヘイトクライム自作自演の米俳優

イリノイ州クック郡裁判所のジェームズ・リン判事は10日、俳優ジャシー・スモレット氏(39)に対し、150日間の禁固刑と12万ドルの賠償金、2万5,000ドルの罰金を支払うよう命じた。

ドラマ「Empire 成功の代償」に出演していたスモレット氏は2019年12月、自ら計画したヘイトクライムで、被害者を装い、警察に虚偽の報告をしたとして起訴。昨年12月、治安びん乱行為罪など5つの罪で有罪判決を受けていた。

スモレット氏は2019年1月、シカゴの自宅アパートの近くで、マスク姿の男2人から暴行を受けた上、化学薬品をかけられ、首に縄をかけられたと供述。犯人らが人種差別かつ同性愛者を嫌悪する言葉を叫び、「これがMAGAの国だ」と怒鳴ったなどと話していた。

一方、裁判で検察側は、スモレット氏がナイジェリア出身の兄弟に3,500ドルを支払って、犯行を依頼したと指摘。メディアでの露出を望み、ヘイトクライムをでっち上げたと主張していた。

人種差別と主張

情報筋がTMZに話したところによると、スモレット氏は判決前「非暴力的な事件で有罪判決を受けた他の被告よりも、厳しい扱いを受けるだろう」と自身の弁護団に語っていたという。さらに「理由はすべて肌の色によるもので、司法制度には体系的な人種差別が存在する証拠」などと話していた。

実刑判決を受けたスモレット氏は法廷で、マスクを外し「私は、やっていない」と改めて無罪を主張。続けて「私には、自殺するつもりはない。刑務所に行って、もし何か起きたら、それは自分のせいではない。皆知っておきべきだ」などと話した。

この発言に関して、スモレット氏の代理人Nenye Uche弁護士は会見で、ニューヨークの拘置所で首を吊って自殺した富豪ジェフリー・エプスタイン氏を念頭に置いたものだと説明した。エプススタイン氏の死をめぐっては、他殺説など様々な陰謀が飛び交っている。

スモレット氏は今後、クック郡の刑務所に収監される予定。他の囚人から危害を加えられないよう独房で保護拘置されるという。防犯カメラが設置され、ボディカメラを付けた刑務官が監視を行う。

黒人で同性愛者のロリ・ライトフッド(Lori Lightfoot)シカゴ市長は同日、判決について「虚偽の主張は許されないという、市民への明確なメッセージ」と述べ、スモレット氏を非難した。でっち上げにより、シカゴ警察は捜査に1,500時間以上を費やし、13万ドル以上の残業代が発生したと説明。彼は責任を負うべきだということが実証されたと語った。

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