「タイタニックのよう」ジェームズ・キャメロン監督、潜水艇事故に言及

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アカデミー賞受賞映画「タイタニック」を監督したジェームズ・キャメロン氏は、テレビのインタビューで、潜水艇「タイタン」に起きた事故について、「タイタニックの悲劇との類似性が頭をよぎった」と述べるなどした。

タイタンは18日、111年前に沈没した豪華客船タイタニック号の見学ツアーに出かけ、約2時間後に消息を絶った。米国とカナダに英国、フランスが協力し、大規模な捜索活動が行われた。22日午後、破損した船体の一部が発見された。捜索を主導していた米沿岸警備隊のジョン・メイジャー少将は会見で、「壊滅的な破裂」によって、乗船していた5人は死亡したと発表した。

死亡したのは、オーシャンゲートのストックトン・ラッシュCEO(61)のほか、フランス人の深海探検家ポール・アンリ・ナルジョレ氏(77)、英国の億万長者ハミッシュ・ハーディング氏(58)、パキスタンの実業家シャザダ・ダウッド氏(48)と大学生の息子スレマン氏(19)。

遺体の回収について質問を受けたメイジャー氏は、「海底という信じられないほど過酷な環境だ」と直接の回答を避けた。

タイタニック号のよう

キャメロン監督は、自らも深海探検家として活躍しており、これまでに33回、タイタニック号を訪れたほか、水深10,000メートルを超える世界で最も深いマリアナ海溝のチャレンジャー海淵に到達した経験を持つ。

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