イーロンマスク

­­アマゾン・プライムで配信がスタートした新作ドラマ「ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪」が、記録的ヒットを飛ばしている。そうした中、テスラCEOのイーロン・マスクが、辛口コメントをツイッターに投稿した。

新作ドラマは、J・R・R・トールキンの「ホビットの冒険」と「指輪物語」の舞台となった「中つ国」の第三紀から数千年前の”第二紀”を描く。アマゾンの発表によると、「力の指輪」は世界240カ国以上で配信され、配信初日に世界で2500万人以上が視聴。アマゾンのプライム・ビデオ史上最大のプレミア公開となった。

マスク氏は5日、自身のツイッターアカウントを投稿し、「トールキンもあの世で泣いているだろう」とツイート。続けて「これまでに登場したほぼすべての男性キャラクターは、腑抜けもしくは能無し、あるいはその両方だ」と酷評。一方で、モーフィッド・クラーク演じる女性エルフの「ガラドリエルだけは、勇敢で賢明、素晴らしい」と称賛した。

有色人種の配役に批判

Credit: Ben Rothstein/Prime Video

有色人種のキャスティングを巡り、作家のトールキンは、中つ国の住人を有色人種として描く意図はなかったとして、原作や作者を尊重していないなどの批判が一部のファンから寄せられた。

これらの指摘に対し、ライターのリチャード・ニュービー氏は、ハリウッドレポーターに寄稿したオプエドで、(ホビットの祖先にあたる)ハーフットは原作で、茶色い肌と描写されており、主張は誤ちだと反論。さらに、1903年に発見された1万年前の人骨「チェダーマン」から採取されたDNAを調べた結果、初期の英国人は「黒い肌」であった可能性があるとした。

またオークは、トールキンの有色人種に対する見方だという根拠や証拠はないと指摘。むしろ、ナチスが拡散したアーリア人のイデオロギーや、南アフリカの植民地主義などの差別に反対していたトールキンの思想にそぐわないとの見解を示している。

幼少の頃から「指輪物語」やアニメ、映画に親しんできたというニュービー氏は、「われわれは既に中つ国を支配しており、存在している。ここから去ることはない」と締めくくった。

また同作品のキャストも、人種に対する論争に反論。8日、ツイッターの公式アカウントを更新し、団結や連帯を表明し、「有色人種のキャストが日々受けている残忍な人種差別や脅迫、嫌がらせ、中傷に反対する」と声明を発表している。