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クオモNY州知事 新型コロナ検査で親族を優遇か

昨年3月、ニューヨーク州のクオモ政権が、クオモ氏の家族やコネのある人物に対して、優先的に州が運営する新型コロナウイルスの検査を受ける機会を提供していたことがわかった。ワシントンポスト紙が、事情を知る複数人の話として報じた。

ニューヨーク州では昨年3月から、FDA承認のもと、州保健局のワーズワース研究所で州独自の検査プログラムを開始していた。開始当初は、検査数が1日数百件程度に限られており、ウイルスに暴露した可能性やすでに症状のある州民の多くが、検査を受けられずにいた。

優遇プログラムは3月中旬頃からはじまり、クオモ氏の家族や著名人が検査を受けた。この中には、クオモ氏の弟でCNNのアンカーを務めるクリス・クオモ氏も含まれていた。

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医師で、現在州保健局長の特別顧問を務めるエレノア・アダムス氏が、ハンプトンにあるクリス氏の家を訪れ、一家のサンプルを採取したという。

なお、クリス氏は昨年3月31日に感染が判明した。その後、家から度々CNNの番組に出演し、闘病の様子をレポートしていた。

アダムス氏は、この他のクオモ氏の家族の検査にも協力していた。

これとは別に、看護師が2人組になって、「数十人」のVIP宅を訪れて検査をした。この中には、マンハッタンのペントハウスに住む人物などもいたという。

採取された検体は州警察によって研究所に運ばれ、直ちに処理された。当時、研究所の州職員は、クオモ氏に近い人物の結果を処理するために、定時を超えて夜まで勤務することもあったという。

検体はイニシャルや番号が識別され、検査プロセス全体を通して、誰のものか特定できないようになっていた。

匿名の人物はニューヨークタイムズに、クオモ氏の家族の家で検査し、研究所に至急搬送することについては、クオモ知事から指令があったと話している。

ニューヨークの州法では、官職の者が立場を利用して、自分やその他の者のために「特権または例外」を得る、またはそのような試みをしてはならないとしている。専門家は、知事の周囲の利益のために州の資源を利用することは、倫理的に深刻な問題をはらむ可能性あると指摘している。

コロナ禍の対応で全国的な賞賛を浴びたクオモ氏だが、現在、相次ぐセクハラ告発と老人ホームの死者数データ隠蔽疑惑を巡って批判の渦中にある。それぞれの問題について、州または政府が調査に着手している。最新の世論調査では、クオモ氏の職務遂行に対する支持率が過去最低となった。優遇プログラムは、政権にとってさらなる打撃になりかねない。

政権当局者は、保健上のプライバシー保護を理由に、クオモ氏の親族に対する優遇措置について、コメントを控えている。

クオモ氏の上級顧問リッチ・アゾパルディ(Rich Azzopardi)氏は、ワシントンポスト紙の取材に、パンデミック初期の検査では「ニューロシェルのように、感染を特定、拡大を防ぐために、新型コロナウイルスに暴露したと考えられる人々の家を一軒ずつ訪問して、検体を採取する」といったことがあったと説明。政権が支援した中には「議員、レポーター、州職員とその家族ら」が含まれていたと答えている。

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