「キャンセルDisney+」がトレンドに、ジーナ・カラーノ解雇で

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11日、ディズニープラスの解約を呼びかける#CancelDisneyPlusが、ツイッターでトレンドになった。

きっかけは、ルーカスフィルムが、SNSの発言を巡って女優ジーナ・カラーノ氏を解雇したことで、ファンや保守派を中心に批判の声が広がった。

同氏は、スターウォーズの実写ドラマシリーズ「マンダロリアン」でカーラ・デューン役を務めていた。

カラーノ氏は9日、インスタグラムのストーリーで、国内の政治を取り巻く状況をナチスのユダヤ人迫害に例える内容を投稿した。翌日、ルーカスフィルムは、すでにカラーノ氏を雇用しておらず、将来の計画もないと発表。「彼女のソーシャルメディアの投稿は人々を文化や宗教に基づいて中傷するもので、忌まわしく、許容できない」と批判した。

タレントエージェントのユナイテッド・タレント・エージェンシーもカラーノ氏との関係を解消したと報じられている。

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批判の中には、カラーノ氏を解雇する一方で、主役のペドロ・パスカル氏を起用し続けるのはダブルスタンダードだと指摘する声も上がっている。

パスカル氏は昨年、トランプ支持者をナチスや南軍と比較するミームをインスタグラムに投稿していた。

政治コメンテーターのデイブ・ルービン氏は「ダブルスタンダードと偽善を叫ぶのは、もはや意味をなさない」と投稿。「高価なガラクタと退屈な映画を買うのを止めよう」と不買を呼びかけた。

トランプ氏の息子、ドナルド・トランプ・ジュニア氏も参戦。ナチスの強制収容所とICE(移民関税執行局)の不法移民の子供たちに対する取り締まりを比較したペドロ氏の2018年の投稿を共有し、カラーノ氏の例えと同じだと主張。「ディズニーは、男性の俳優がやったことをする女性を差別してるのか、それとも保守派だけの差別なのか?」と投稿した。

問題の投稿は?

カラーノ氏がインスタグラムのストーリーに共有した画像には「ユダヤ人は、ナチスの兵士によってではなく、隣人によって路上で暴行を受けた。子供からさえも」と記され、「歴史は編集されているから、ほとんどの人は、ナチスが大量のユダヤ人の検挙を容易にするために、政府はまず最初に、隣人が単にユダヤ人であるいう理由で彼らを憎むように仕向けたことを知らない。政治的な考えの違いで他人を憎むのとどこが違うの?」と書かれていた。

カラーノ氏はこの後も、「エプスタインは自殺じゃない」と陰謀説が書かれたミームをインスタグラムやツイッターでシェアしていた。

#CancelDisneyPlusの前には、カラーノ氏の例えは不適切だとして、解雇を呼びかける#FireGinaCaranoがトレンドになっていた。投稿の多くに、ルーカスフィルムと親会社のディズニーがタグづけされていた。