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フォロワーはロシア人?米元議員 インスタ再生回数激減に不平

元米連邦議員が、自分のインスタグラムの動画の視聴回数が激減したとして、権力層による何らかの圧力がかかっているなどと不満を吐露し、SNSの不当な検閲対象になっているとの考えを示した。一方で、一部からは、ロシアがインスタグラムを遮断したからでは?と指摘する声が上がっている。

視聴回数が減ったと主張しているのは2020年の民主党大統領予備選選にも立候補し、ハワイ州選出の下院議員を2期務めたトゥルシ・ガバード氏。23日、ジャーナリストのローラ・イングラム氏が司会を務めるFOXニュースのトークショー「The Ingram Angle」に出演し、「今日ここに来る前、フェイスブック傘下のインスタグラムが、私の声を抑圧しようとしていることに気づいた」と発言。「普段私がインスタグラムに投稿する動画の閲覧数は25万~30万くらいあり、何十万のいいねがつく」とした上で、前夜に投稿した動画は閲覧数1万5,000しかなかったと明かした。

続けて「私の声や伝えたいメッセージを全力で抑圧しようとしているのは明らかです。私たちの表現を制限しようという巨大な機械の狙いが明確に現れています。巨大な機械とは、特権層だったり、SNSの最大手だったり、ワシントンの与野党の重鎮とされる政治家だったりといったものです」と訴えた。

この発言に対して、MEDIAITEの記者、キップ・ジョーンズ氏は、ガバード氏がウクライナへの軍事支援に否定的なスタンスを示していることが人気減少につながった可能性もあるとしつつ、もう一つの理由として、プーチン大統領が15日にロシア国民のインスタグラムへのアクセスを遮断したことが考えられると指摘した。

ガバード氏は、国内では以前からロシア寄りとの非難が多いが、その反面、ロシア人から人気だった可能性も十分考えられる。

ここ最近は、ロシアのウクライナへの侵攻をめぐる発言が、プーチン大統領のトーキングポイントをなぞっているとの批判にさらされている。共和党のミット・ロムニー上院議員は13日、ガバード氏のウクライナの生物学研究所に関する発言について「ガバードが誤ったロシアのプロパガンダをオウム返しにしている」とツイート。「彼女の反逆的な嘘によって、多くの人命が犠牲になる」と非難した。ガバード氏は、米国が資金提供する35から40箇所のウクライナの研究所で、危険な病原体を研究していると主張していた。

ロシア市民の間では顔馴染みかもしれない。インターセプトは先月、Foxニュースのタッカー・カールソンとならんで、ガバード氏がバイデン政権を批判する複数の映像クリップが、ロシアのニュース番組で字幕入りでフィーチャーされていると伝えていた。

ガバード氏の動画閲覧数を減少させたのは、マーク・ザッカーバーグ氏ではなく、プーチン氏なのかもしれない。

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