2020年の大統領選で民主党の候補者指名を争ったトゥルシ・ガバード元下院議員(ハワイ)は11日、ツイッターのアカウントに投稿した動画で、民主党を脱退することを宣言した。

ガバード氏は「臆病なウォークさに駆り立てられた主戦論者のエリート主義集団の完全な支配下にある今日の民主党に、これ以上残ることはできない」と説明。

民主党のエリート主義者は「あらゆる問題を人種差別化することでわれわれを分断し、反白人人種差別を煽り、憲法に刻まれた神から与えられた自由を弱体化させようと活動している」と続け、「人々の信仰やスピリチュアリティに敵対的で、法を遵守するアメリカ人を犠牲にして、警察を悪魔化し、犯罪者を保護している」と批判。さらに「国家安全保障を政敵を攻撃する武器に利用し、何よりもわれわれを核戦争に近づけている」と語った。

今日の民主党は「人民の人民による人民のための政治」ではなく、「パワフルエリートの/による/のための政治を支持している」と主張。「いわゆるウォークの民主党のイデオロギー信奉者が導こうとしている方向に我慢がならないと思うならば、私に加わることをお誘いする」と、呼びかけた。

陸軍州兵としてイラクに派遣された経歴を持つガバード氏は2013年から2020年まで下院議員を務めた。ウクライナ紛争をめぐるバイデン政権の対応に批判的で、3日前の投稿では「アメリカ国民のことを考えていない」と主張。「市民がガス/食事/家賃に苦しみ、兵士がフードスタンプの生活を続けているのに、武器を製造するグローバル寡占企業の利益に奉仕している」と非難した。

この一方で、主張がロシア寄りのとの批判も多く、ミット・ロムニー上院議員は3月、ガバード氏のウクライナの生物学研究所に関する発言について「ガバードが誤ったロシアのプロパガンダをオウム返しにしている」とツイート。「彼女の反逆的な嘘によって、多くの人命が犠牲になる」と非難した。ガバード氏は、米国が資金提供する35から40箇所のウクライナの研究所で、危険な病原体を研究していると陰謀論めいた主張していた。

クリントン元国務長官は2019年のインタビューで、当時大統領選に出馬していたガバード氏について「ロシアが民主党予備選に出馬している誰かさんに目をつけていて、第3党の候補者になるよう手懐けている」「彼女はロシアのお気に入りだ」と発言。これに対して、ガバード氏は名誉毀損にあたるとして訴訟を提起したが、後に取り下げている。