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トランプ大統領 Qアノンの糾弾を拒否

先日の大統領テレビ討論会で、白人至上主義団体を糾弾することを避け、批判にさらされたトランプ大統領。15日に出演したタウンホールでは、Qアノンを非難することを拒否した。

ホスト役のNBCニュースのサバンナ・ガスリー氏が、Qアノンの内容を簡潔に説明した上で「Qアノンを完全に非難することができるか」と問うと、トランプ氏は「Qアノンについては、何も知らない」と主張。糾弾を避けた。

すでに説明した通りだと指摘するガスリー氏に、トランプ氏は「それが必ずしも事実だとは限らない」と述べ「彼らが小児性愛に強く反対して、激しく戦っていることは知っている」と、逆に擁護する姿勢を示した。

続けて「私が知っていることについて話そう。アンティファについて知っているし、急進左派について知っている。彼らがいかに暴力的で、危険であるか知っている。民主党が運営する都市がいかに焼け落ちているのかを知っている」と話の矛先を変えた。

ガスリー氏が、共和党議員の中からも糾弾を求める声が上がっているとして「なぜ、これがまともではなく、真実ではないと言うことができないのか」と再び念を押すと、トランプ氏は「Qアノンのことは何も知らない」と繰り返し、「私が聞いているのは、彼らは小児性愛に強く反対しているということで、私はこれに賛成している」と肯定的な見解を語った。

トランプ氏はその後も「なぜアンティファについて質問しない。なぜ急進左派について聞かないのだ。ジョー・バイデンに、どうしてアンティファを非難しないのか質問をしないのか」などと不平を繰り返した。

Qアノンは2017年からオンラインで広まった陰謀論。名誉毀損防止同盟(ADL)は「さまざまな極右過激派」と「トランプ大統領の公的な支持者」の間で支持されていると説明している。

Qアノンの基本的な内容は「トランプ氏以前のすべての大統領は、影の支配者であるグローバルエリートによって送り込まれたパペットで、彼らは私腹を肥やし、悪魔的な小児殺害のセックスカルトを維持することに躍起になっている」と主張するもので、Qアノン支持者らは、トランプ氏によって悪に正義がもたらされると考えている。

なお、トランプ氏は8月、Qアノン支持を公言する共和党の下院候補、マージョリー・テイラー・グリーン氏が予備選を勝ち上がった際、「未来の共和党のスター」と同氏を称賛し、「大勝利だ。おめでとう」と祝福していた。

この数日後のホワイトハウス記者会見では、Qアノンについて肯定的な発言を行い、野党だけではなく、共和党からも批判の声が上がった。

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