南米コロンビアの検察当局は27日、首都ボデガのホテルの部屋で死亡しているのが発見されたフー・ファイターズのドラマー、テイラー・ホーキンス（Taylor Hawkins）さん（50）の遺体から、10種類の薬物が検出されたと発表した。
#ATTENTION: Official statement from the Colombian Attorney General’s Office regarding the death of foreign citizen Taylor Hawkins, drummer of the band Foo Fighters. pic.twitter.com/KnjOSOE8g2
— Fiscalía Colombia (@FiscaliaCol) March 26, 2022
尿検査によって薬物の存在が示されたとしており、この中にはTHX（マリファナ）、三環系抗うつ薬、ベンゾジアゼピン、オピオイドが含まれるとしている。ただし、予備的調査の結果であり、国立法医学研究所が引き続き死因特定のための調査を行うとした。
Foxニュースによると、ボデガ市政府は26日に発表した声明で、市の救急センターが「胸の痛み」を抱えている患者がいるとの通報を受け、すでに民間の救急車が到着していたにもかかわらず、救急車を送ったと説明。医療従事者が蘇生を試みたが、成功しなかったとしている。
これとは別に、デイリーメールは27日、遺体検査を行った法医学の専門家が、ホーキンスさんの心臓の重量が少なくとも600グラムと、平均の2倍に達していることを発見したと伝えた。また、現地メディアの一部は、捜査官らはすでに、テイラーさんが薬物のカクテルを服用した後、心血管虚脱で死亡したと結論づけたと報じている。
フー・ファイターズは南米ツアーの際中で、この日は、フェスティバル「エステレオピクニック」の出演を予定していたが、主催者側は、「深刻な病状」により、公演の中止を発表していた。3月20日には「ロラパルーザ・アルゼンチン」に出演。28日には「ロラパルーザ・ブラジル」のヘッドライナーを務める予定だった。