Raduga Kh-55 (NATO code:AS-15 "Kent") in the Ukrainian Air Force museum

ウクライナ全土に対する大規模なミサイル攻撃を続けるロシア軍だが、この中に核弾頭のダミーを搭載したミサイルを使用していることがわかった。

ウクライナの軍事専門サイト「Defense Express」は17日、キーウで撃墜されたロシア軍のミサイル2基のうちの一つが、核弾頭を取り除いたKh-55巡航ミサイルだったと報じた。Kh-55は、ソ連が1970年代に核弾頭を搭載する兵器として開発した空中発射巡航ミサイルで、1981年から生産が開始された。同サイトは、撃ち落とされたKh-55について、核弾頭の代わりに「ブロック」がねじ込まれていたと伝えている。

ロシア空軍では、「従来」の爆薬を搭載するミサイルとして「Kh-555」を使用しているという。Kh-55はこの原型にあたるが、核弾頭を外すことはできても、通常の弾頭を搭載するのは構造的に不可能だという。

Defense Expressは、ウクライナの防空に「過負荷」をかける狙いだった可能性があるとする一方で、ロシアの巡航ミサイルの備蓄が重大な水準まで低下していることを示すものと分析を示した。

現在SNSでは連日のように、ウクライナの防空システムがロシアのミサイルを迎撃する様子が投稿されている。

ウクライナはフェイクハイマースを使用

Himars

ワシントンポスト紙は8月、米国とウクライナ両方の当局者から得た情報として、ウクライナが高機動ロケット砲システム「ハイマース」の木製のレプリカを生産、配備していると伝えた。模型は、ロシア海軍の空母に位置を送信する無人偵察機のレンズでは本物と見分けがつかないという。

配備から数週間で、高価なカリブル巡航ミサイルを10基おびきよせることに成功したことから、ウクライナ当局者は、生産を拡大して広範に使用することになったと明かした。ちなみにロシア軍は同月、ウクライナの東・南部でハイマースのミサイル19機と車両を破壊したと発表していた。

一方、米当局者は今月、ポリティコの取材に、ロシア軍は、ウクライナのハイマースの発射装置をひとつも破壊することに成功していないと話している。

米国は今年6月からウクライナに対するハイマースの供与を開始した。11月4日時点で、38台と弾薬の提供を決定している。