ロシア新たな原子力潜水艦が就役、プーチン大統領が式典にリモート参加

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29日、ロシアで新たな原子力潜水艦と軍艦2隻の引渡式が同時に行われ、プーチン大統領とショイグ国防省がリモートで参加した。

ロシア大統領府の発表によると、就役したのはボレイ型原子力潜水艦の6番艦「大元帥スヴォーロフ(Generalissimus Suvorov)」と ブーヤン型コルベット「グラード(Grad)」、アレクサンドリート級掃海艇「アナトリー・シュレモフ(Anatoly Shlemov)」で、それぞれセヴェロドヴィンスク、バルチック、ウラジオストクにある造船所から海軍に引き渡された。

セヴェロドヴィンスク造船所では、同時にボレイ型原子力潜水艦の7番艦「インペラートル・アレクサンドル3」の進水式も行われた。

(Screenshot from the televised ceremony by Kremlin.ru)

ビデオで参加したプーチン大統領は「ロシア艦隊にとってこの重要な節目となるイベントに関して、すべての船員と造船業者にお祝い申し上げる」と祝辞を送るとともに、国家軍備計画の一環で、同様の潜水艦がさらに4隻建造される予定であり、「今後数十年にわたってロシアの安全を確保することになる」と強調。「ロシアの安全保障を確実にし、海洋の国家利益を保護するために必要なすべてのことを実行するつもりだ。どうぞ仕事に取り掛かってください」と呼びかけた。

ボレイ型原子力潜水艦は、弾道ミサイル「ブラバ」を搭載し、ロシア国営メディアRTは、ロシア海軍の核抑止力の重要なバックボーンとして、太平洋艦隊に加わる予定だと伝えている。なおロシア国防省は11月3日、「大元帥スヴォーロフ」が弾道ミサイルの発射試験に成功したと発表し、この中でミサイルは白海から発射され、弾頭がカムチャッカ半島にあるクラ訓練場の目標地点に命中したと報告していた。

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