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リチャード・ウィリアムズ本人の反応は?ウィル・スミス「平手打ち」騒動

リアルな”キング・リチャード”が、ウィル・スミスのアカデミー賞「ビンタ騒動」に言及した。

映画「ドリームプラン」で、女子テニスのウィリアムズ姉妹の父親リチャード・ウィリアムズ氏を演じたウィル・スミスは、27日に開催された第94回アカデミー賞授賞式で、初の主演男優賞に輝いた。しかしながら、授賞式の最中、プレゼンターのクリス・ロックを平手打ちした件をめぐって、非難の声にさらされている。

NBCニュースによると、ウィリアムズ氏(80)は、広報役を務める息子のChavoita LeSane氏を通じて「何が起きたのか詳細は分からない」とした上で、「正当防衛でない限り、人を殴ることは許容できない」と話した。

LeSane氏は、受賞スピーチに関する感想など、これ以上のコメントは差し控えるとし、平手打ちを見た父親は、誰よりも驚いたと語ったという。

騒動の発端は?

ウィル・スミスの妻で女優のジェイダ・ピンケット・スミスは、2018年に脱毛症を公表しており、昨年夏、頭髪を剃った姿をSNSに投稿している。

プレゼンテーターのクリス・ロックが病気を知っていたか不明だが、客いじりの最中、「ジェイダ、愛してるよ。G.I.ジェーン2を見るのを待ちきれないよ」とジョークを飛ばした。G.I.ジェーンは、1997年の映画で、頭を剃った女性兵士役をデミ・ムーアが演じた。

明らかに不快な表情を浮かべるジェイダ。夫のウィル・スミスは最初笑っていたものの、おもむろにクリス・ロックに向かってステージを歩き出し、豪快なビンタをくらわして再び席へと戻った。驚いたクリス・ロックは「ワオ。ウィル・スミスにぶたれた」「ただのG.I.ジェーンのジョークだ」と反論すると、ウィル・スミスは「妻の名を口にするな!」と大声で警告。言葉を失ったクリス・ロックは「わかったよ」と述べ、「テレビ史上最も素晴らしい夜だ」と、なんとかジョークにして場を乗り切った。

その後、ウィル・スミスは、主演男優賞の受賞スピーチで「リチャードは、家族の熱烈な擁護者だった」と、自身が演じたウィリアムズ氏に言及。「彼らがリチャード・ウィリアムズに言ったように、私はクレイジーな父に見える。しかし、愛は時にあらぬ事を起こさせる」と弁明するなど、家族を守ったリチャード氏に、自身の行為を重ね合わせるような発言を行った。アカデミーや他の候補者に謝罪を述べ、「再びアカデミー賞が私を招待してくれるのを願う」と締めくくった。

スピーチはスタンディング・オベーションで迎えられたが、映画業界やコメディ業界からは、厳しい意見が寄せられている。業界の情報筋はニューヨークポスト紙に対し、ウィル・スミスの行為は「暴行」と指摘し、アカデミーから賞剥奪を含む厳しい処分が下される可能性を示唆した。

ロブ・ライナー監督は、ウィル・スミスの行動は「言い訳無用だ」と断じ、クリス・ロックへの謝罪を求めた。「クリス・ロックが被害届を出さなくて、ラッキーだ」と指摘し、受賞スピーチの弁解は「たわ事」と一蹴した。

コメディアンのロージー・オドネル氏は、トランプ時代と同様、誰も責任を取らないだろうと述べ、業界とウィル・スミスは「恥を知れ」と非難。ウィル・スミスの振る舞いは「ナルシストの狂人によるトキシック・マスカリニティ(有害な男らしさ)の惨めな表れ」と痛烈に批判した

映画芸術科学アカデミーは28日、ウィル・スミスの「行動を非難する」と姿勢を明らかにし、「事件に関する正式な調査を開始した」と発表。アカデミーの定款や行動基準、カリフォルニア州の法律など従い、措置を検討するとした。

ウィル・スミスは同日、インスタグラムに謝罪声明を投稿。「全ての形態の暴力は有害で、相手を傷つける。私の昨晩のアカデミー賞授賞式での振る舞いは、許容することができず、言い訳のできないものだ」とし、クリス・ロックに公式に謝罪するとした。さらに、ウィリアムズとキング・リチャード一家を「傷つけたことを後悔している」と謝罪した。

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