トランプ氏、RFKジュニアは「真剣な候補者じゃない」

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大統領選での存在感が高まりつつあるロバート・ケネディ・ジュニア氏。トランプ陣営も「懸念」を示し始めた。

トランプ氏は先週、自身のプラットフォームTruth Socialで「民主党の回し者」「民主党候補者のだれよりもはるかにリベラル」「ジュニアへの投票は無駄な反対票」と非難を展開した。

The Hillによると、トランプ氏は2日、マンハッタンの裁判所を後にする際、「彼(ロバート・ケネディ・ジュニア)については何も知らない。RFKは低迷している」と述べ、「彼は真剣な候補者ではない。彼はバイデンを脅かしている。誰を脅かしているか知らんが、私かもしれない」と警戒感を示した。ただし世論調査の支持率について「彼の数字は低い。明らかに討論会ができる数字ではない。彼が資格を得るには、もっと高い数字を得なければ」と加えた。

無所属で出馬しているケネディ氏は、FoxニュースやNewsmaxのほか、元Foxニュース司会者メーガン・ケリー氏や保守派の論客ベン・シャピーロ氏らのポッドキャスト番組に積極的に出演し、保守層にアピールしている。

Politicoの分析によると、出演したメディアの半数は保守系、リバタリアン、アンチ・ウォーク司会者の番組で、残りはリベラル派、独立系、スピリチュアル系、環境保護主義者の番組だという。

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トランプ陣営はこれらの露出に不満を示しているという。トランプ氏の選挙キャンペーンの共同マネージャー、クリス・ラシヴィータ氏は同サイトに「NRAをテロ集団呼ばわりし、ガソリンエンジンの廃止を訴える人物に発言権を与え続ける保守的なプラットフォームが存在することは、論理を超えており、憂慮すべきだ」と語っている。

世論調査の平均値では、激戦州でトランプ氏は、バイデン氏に僅差でリードしているものの、ケネディ氏はこれらの州で平均で8~10%の支持率を獲得。この内訳について、党派は「ほぼ互角」と伝えられている。

ケネディ陣営は自信

ケネディ陣営は先日、4月に実施した大規模な世論調査結果を公表した。それによると、バイデン氏は、トランプ氏との一騎打ちでも、ケネディ氏を含めた3者対決でも敗北する。一方、自分とトランプ氏との一騎打では、僅差で勝利する可能性があるとの結果を示した。

「スポイラー」(勝機がないのに出馬して、票を奪うことで他の候補者の勝利を妨げる候補者)扱いされてきたケネディ氏だが、両党にとって看過できない存在であるようだ。