27日、ロサンゼルスで開催された第94回アカデミー賞で、ウィル・スミスが、コメディアンのクリス・ロックが、妻の病気をジョークにしたことに激怒。平手打ちを食らわす出来事があった。
客いじりをしていたクリス・ロックは、ウィル・スミスの妻で女優のジェイダ・ピンケット・スミス(Jada Pinkett Smith)に、「ジェイダ、愛してるよ。G.I.ジェーン2を見るのを待ちきれないよ」と語りかけた。G.I.ジェーンは、1997年の映画で、頭を丸坊主にした女性兵士役をデミ・ムーアが演じた。
ニューヨークポスト紙によると、妻で女優のジェイダ・ピンケット・スミス(Jada Pinkett Smith)は2018年、脱毛症の病気を患っていることを公表。昨夏、娘のウィロー・スミスと共に頭髪を剃った様子をインスタグラムに投稿し、その後も病気の経過などをファンに報告していた。
クリス・ロックのトークに、ウィル・スミスは笑っていたが、隣に座っていたジェイダは、明らかに不快な表情を浮かべていた。その後、ウィル・スミスはおもむろにステージを歩き、クリス・ロックの顔面を平手打ちし、座席へと戻った。驚いたクリス・ロックは「ワオ。ウィル・スミスにぶたれた」「ただのG.I.ジェーンのジョークだ」と反論すると、ウィル・スミスは「妻の名を口にするな!」と大声で警告した。言葉を失ったクリス・ロックは「わかったよ」と述べ、「テレビ史上最も素晴らしい夜だ」と、なんとかジョークを発して、場を取り繕った。
Definitely didn’t look like a joke to me… pic.twitter.com/6p0XGgHblo
— WG (@NvictusManeo) March 28, 2022
UNCENSORED EXTENDED VERSION of Will Smith smacking Chris Rock from Japanese TV pic.twitter.com/s9BZoRyrrm
— Barstool Sports (@barstoolsports) March 28, 2022
セレブは慰めのハグ
E! Newsによると、ある目撃者は「みな衝撃を受けた」「これがリアルなのか、そうでないのか誰も信じられないようだった」とこの時の様子を語った。
会場にいた別の人物によると、コマーシャルの放映中、デンゼル・ワシントンとタイラー・ペリーが涙を拭うウィル・スミスを慰めていた。近くに座っていたルピタ・ニョンゴやティファニー・ハディッシュ、ニコール・キッドマン、キース・アーバンも夫妻に近寄って行き、ハグをするなどしたという。
During the commercial break, Will Smith is pulled aside and comforted by Denzel Washington and Tyler Perry, who motion for him to brush it off. Will appears to wipe tears from his eyes as he sits back down with Jada, with Denzel comforting Jada and Will’s rep by his side. pic.twitter.com/uDGVnWrSS2
— Scott Feinberg (@ScottFeinberg) March 28, 2022
ウィル・スミスに声をかけるブラッドリー・クーパー
この出来事の後、「ドリームプラン」(King Richard)で初の主演男優賞を受賞したウィル・スミスは、デンゼル・ワシントンからかけられた言葉を紹介。「最高の瞬間には、悪魔がやってくる」と述べ、「アカデミーや他の候補者に謝りたい」と語った。「愛は、狂った行動を起こさせる」と述べ、「再びアカデミー賞が私を招待してくれるのを願う」と締め括ると、会場からスタンディング・オベーションが沸き起こった。