「ペテン師」スポティファイ幹部、契約解消のメーガン妃&ヘンリー王子を酷評

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ヘンリー王子とメーガン妃の音声配信企業「アーキウェル・オーディオ」とスポティファイは、パートナーシップを解消したことを明らかにした。

ニューヨークタイムズによると、両者は16日に発表した共同声明で、「袂を分つことで相互に合意に至った」と説明。共同で制作した「シリーズを誇りに思う」とした。関係解消の理由は明らかにしなかった。

契約金額が2,000万ドルともいわれるプロジェクトは、昨年8月以降わずか12エピソードを配信しただけで終わりを迎えた。

スポティファイが夫妻との複数年におよぶ独占契約を発表したのは2020年12月。翌年に完全なシリーズの配信を開始する予定だとした。

夫妻は2020年の暮れに33分のホリデースペシャルを配信したが、シリーズの制作は大幅に遅れ、2022年3月になって初のシリーズ作品「Archetypes」を同年夏から配信すると発表した。番組内容は「女性を抑制させるレッテルを分析、探索、破壊する」とし、女性のステレオタイプ化の問題などを扱う計画を示した。

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メーガン妃の長年の友人で女子テニスの女王、セリーナ・ウィリアムズ選手(40)をゲストに迎えた第1エピソードは、ジョー・ローガンを抜いて、Spotifyチャートで1位を獲得。順調なスタートを切ったが、9月にエリザベス女王の死去を受け、一時休止した。翌月再開したが、11月には他の人気コンテンツに押され11位にまで低下した。

ポッドキャスト事業の再編

今年1月には、スポティファイのポッドキャスト事業を主導し、夫妻との契約を実現した幹部が退社したことが明らかになった。ダニエル・エクCEO(39)は当時、退社の発表とともに大幅な人員削減計画を発表。「収益の成長に先行して、投資に野心的になり過ぎていた」と説明した。

さらに同社は今月になって、ポッドキャスト事業の再編のため、全従業員の2%にあたる200人を解雇する計画を発表した。

ペテン師呼ばわり

スポティファイ傘下のスポーツ・文化系のコンテンツを手がけるThe Ringerのトップで、同社の「グローバルスポーツ戦略」の監督を担うビル・シモンズ氏は、16日配信の自身のポッドキャストで「メーガンとヘンリーがスポティファイを去る交渉に参加したかった」と冗談混じりに述べつつ、「奴らはクソみたいなペテン師だ」と酷評した。さらに「これこそ彼らと一緒に立ち上げるべきポッドキャスト」だと述べ、「ある晩、酔っ払って、ヘンリーのポッドキャストのアイデアを手助けした時のズームの話をするんだ。私のベストストーリーの1つだぞ」と語った。