「人種差別だ」メーガン妃”ナルシスト”記事が物議

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メーガン妃をトランプ前大統領やイーロン・マスクやカニエ・ウェスト(Ye)らと並べて、「ナルシスト」と評した米政治サイトPoliticoの記事が物議を醸している。

ライターのジョアンナ・ウェイス氏は27日、「2022年ついに我々はナルシストに嫌気がさした」と題した論説で、メーガン妃らの名前を挙げ、国民はエゴを振りかざす人々に辟易していると主張した。

先月配信されたNetflixのドキュメンタリー番組について、「エゴにも限度がある」と非難。「自分を魅力的かつ、より良く見せる」ための膨大な写真や映像のコレクションと酷評した。

メーガン妃らのほかに、”ナルシスト”仲間として、仮想通貨の交換業者FTXの創始者サム・バンクマン・フリードと、セラノスの元CEOエリザベス・ホームズといった人物の名前を列挙。フリード氏は先日、顧客の資金を流用したとして詐欺とマネーロンダリングなどの罪で起訴された。虚偽の血液検査技術の開発を巡り、巨額の資金を調達し「シリコンバレー最悪の詐欺事件」と言われたホームズ氏は、今年11月、詐欺で有罪判決を受け、11年の禁固刑が言い渡された。

ウェイス氏は、2022年は、人々の注目を集めることで巨額の金を稼いできた人々への「熱意が揺らぎ始めた年になる可能性」があるとも予測した。

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この主張に対し、政治アナリストのクリスティン・パワーズ氏はツイッターで、メーガン妃はこれらの集団に属さないと反論。「自分のために立ち上がる黒人女性は、ナルシストと同類ではない。メーガン妃に向けられた常軌を逸した憎悪こそは、彼女の主張を裏付けているのでは」と投稿した。

ワシントンポスト紙のコラムニストカレン・アティア氏はウェイス氏を指し「白人女性は、”無意識な黒人女性嫌い”の手下になることを、すすんで買って出ている」と皮肉った

Netflixのドキュメンタリーにも出演したクリストファー・ブジー氏は、「メーガン妃を犯罪者の間においたのは、偶然ではない」と悪意があったことを指摘。論説はメーガン妃に対する「ヘイト」であり、「有色人種が家族や自分を守るために立ち上がるのは、ナルシストではない。サバイバルという」とツイートした。

これらの批判に対し、ネットでは「ナルシストと呼ぶのは人種差別なのか」といった疑問や、「記事の中では、黒人女性だけでなく他の人種も”ナルシスト”と呼んでいる」など、反論する声も上がっている。