米軍飛行隊、新型コロナと戦う人にエール。NY上空を飛行【写真・動画】

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海軍のブルー・エンジェルス(Blue Angels)と空軍のサンダーバーズ(Thunderbirds)の飛行隊は28日、新型コロナウイルスの対応にあたる医療従事者やファーストレスポンダー、エッセンシャルワーカーを激励するため、ニューヨーク上空を飛行した。

6機のF-16戦闘機ファイティング・ファルコン (Fighting Falcon)と、6機のF-18戦闘機、ホーネット(Hornets)で編成された儀礼飛行は、正午に発進し、約40分間行われた。ジョージ・ワシントン・ブリッジからスタートし、ハドドンリバーを南下。ニュージャージ州のニューアークを経て、マンハッタン、ブルックリン、クイーンズ、ロングアイランド、ウエストチェスター郡を通過して、再びニューヨーク上空に戻った。同日午後には、フィラデルフィアでも儀礼飛行が行われた。

海軍 ブルーエンジェルス 空軍 サンダーバーズ
©mashupNY
海軍 ブルーエンジェルス 空軍 サンダーバーズ
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具体的な飛行ルートや時間は前日に発表されたが、メディア等で大きな話題となり、SNSには、#thunderbirdsや、#blueangelsのハッシュタグで、多数動画が投稿された。

自宅待機中のため、ステイホームやソーソーシャルディスタンスを遵守しながら、見学するよう呼びかけていたものの、飛行を一目見ようと、ウォーターフロントなどに多くの人々が詰め掛けた。

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一部エリアでは、ソーシャルディスタンスが守られていなかったほか、マスクを着用していないなどの苦情も寄せられた。

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一般人からは、飛行機がニューヨークの上空を飛ぶ姿が、米同時多発テロ事件を彷彿させるとして、トラウマだという声も寄せられている。

また開催費用を疑問視する意見もある。ワシントンポストは、両飛行隊の飛行時間のコストは、少なくとも6万ドル(約640万円)と試算した。今回の儀礼飛行は全米22カ所での開催を予定している。Task & Purpose writesは、概算で少なくとも132万ドル(約14億円)としており、多数の人工呼吸器が購入できただろうと指摘した。

これらの懸念に対し、海軍と海軍は共同で「パイロットは技能能力を維持するために、最低時間の飛行を必要としている。今回の儀礼飛行は納税者への追加負担はない。」と声明を発表している。