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在宅ワーカーが標的。上司を装った詐欺とは

ボスの「至急命令」には要注意?

ニューヨーク州のレティシア・ジェームズ司法長官は13日、在宅勤務者を標的にした新手の詐欺「ボス・スキャム」について警告を発した。

手口に関して、詐欺師は実の上司を装い、クライアントへの支払いや事業で必要になったなど、緊急性を訴えるテキストメールを社員に送付。すぐに払い戻すと述べつつ、ターゲットなど小売店のギフトカードを購入するよう求めた後、カードの使用に必要な暗証番号と写真を送信するよう要求するという。

▼司法長官室が公開した詐欺のテキストメール

NewYorkStateAG

ジェームズ氏は、詐欺は新型コロナウイルスの影響で、在宅勤務者が増加したことが背景にあると説明。上司の指示が本物であると信じさせるため、従業員の名前や電話、メールアドレスを把握している場合もあるという。

これらの詐欺に遭わないよう、以下の点に注意を呼びかけた。さらに被害に合った場合は、司法長官室まで届け出るよう求めている。

  • 本物の上司は、ギフトカードを購入させ、事業運営の対処を求めることはない。また緊急事態を装い、感情に付け込むため、一拍置いて冷静になること。
  • テキストメールには返信しないないこと。自ら連絡先を教えることとなる。
  • ギフトカードを要求された場合は、まず怪しいと思うこと。送金目的のカードは絶対に購入しないこと。

米国では、ギフトカード詐欺が蔓延している。連邦取引委員会(FTC)が昨年12月に発表した分析では、消費者の4人に1人がギフトカード詐欺の被害にあっていた。2018年からのギフトカード詐欺の被害総額は2億4500万ドル(約260億円)近くにのぼる。個人の平均損失額は約840ドル(約9万2000円)だという。

▼ギフトカード詐欺を警告するFTCのビデオ

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