ニューヨーク マリファナ消費量が世界ダントツの1位!?

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娯楽用マリファナ(大麻)は、まだ合法化されていないニューヨークだが、その消費量はダントツで世界一という調査結果が発表され、話題となっている。

ランキングは、マリファナを栽培する装置メーカーで、マリファナ使用の合法化を支持する会社Seedo社が発表したもので、ニューヨーカーは、昨年77.44トンのマリファナを消費し、2位のパキスタンのカラチ(Karachi)に大差をつけ、世界1位となった。その量は、大きいリンゴ702,524個分、アフリカ象13頭分、ティラノザウルス11頭に相当するという。

同社の調査結果は、2017年国連世界薬物報告書(United Nations World Drug Report 2017)に記載されている最新データを基に算出された。

この結果に、ソーシャルメディアでは、「ストリートでは、至るところでマリファナの匂いがしていて、まったく驚かないよ」「アメリカの三大リベラル都市がランクインしている」「ニューヨークの人は、忙しく働いているのかと思っていた」、「1位はオランダのアムステルダムじゃないの」「サンフランシスコが10位以内に入っていない」、「(マリファナに)課税せよ!」など様々な意見が飛び交っている。

世界のトップ10

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世界2位は、パキスタン最大の都市、カラチ(Karachi)で41.95トン。カラチではマリファナの使用は禁止されている。
米国内で2位となったのは、今年の1月に娯楽用大麻が合法化された、カリフォルニア州ロサンゼルスで36.6トン。次いで、シカゴが25.54トンとなっている。

米国内のトップ10(データ:www.seedolab.com)

www.seedolab.com

調査データの中では、ランキングや消費量のほか、タバコと同率で課税した場合や、米国平均のマリファナ課税を課した場合、どれくらいの税収が見込まれるも算出している。
ニューヨーク市で、タバコと同等の税金をマリファナに課した場合(NY州のタバコ税は42.51%)、2017年は、3億5,450万ドル(約389億円)の税収が見込めたという。

次に合法化されるのはニューヨーク?

ニューヨークでは数年前に医療用のマリファナ使用が合法化されているが、娯楽用としての使用は認められていない。
今年の1月、ニューヨークのアンドリュー・クオモ州知事は、2018年の予算案で、娯楽用のマリファナを合法化した場合の影響について調査するよう提案を行っている。

なお、連邦法では娯楽用マリファナの使用は禁止されており、ジェフ・セッションズ(Jeff Sessions)司法長官は、改めて合法化への反対を表明している。