要注意、クルーズ船にCBDグミ持ち込むと生涯出禁に

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国際的なクルーズ会社「カーニバル・クルーズ・ライン」で、CBDグミを持っていた女性が、乗船を拒否されたうえ、生涯利用を禁止される出来事があった。

WPLGによると、出禁を命じられたのは、テキサス州ダラス在住の看護師およびカイロプラクター、メリンダ・ヴァン・ベルドハイゼンさん(42)。クルージングツアーの常連客で、8月に夫と息子とともに、西インド諸島のキュラソーやアルバ、ドミニカ共和国を巡る旅行を予約していた。

マイアミ港でX線による荷物検査を受けた際、スーツケースの中に入っていた金属製の爪切りがセンサーに反応した。警備員が荷物を調べると、バッグにCBD入りのグミが入っていることがわかった。グミは、ベルドハイゼンさんが、旅行中の睡眠障害を和らげるためにオンラインで合法的に購入したもので、未開封だったという。

ベルドハイゼンさんはWPLGの取材に、運輸保安局(TSA)の職員が空港で命じるような「ペットボトルは、ここで捨てなければならない」といった類の状況だと思っていたと振り返った。大した問題ではないと思っていたが、船外で2時間半待機させられた挙句、乗船を拒否された。家族は許可されたが、旅行を取りやめたという。

カーニバルは規則で、「訪れる全ての港で合法化されていない」として、医療用であった場合でもCBDの船内への持ち込みを禁止している。

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同社はその後、ベルドハイゼンさんに宛てた書簡で「規則の違反、他の乗客の安全や楽しみを妨げ、カーニバルに損害を与えた」と主張。今後、全てのクルーズの乗船を禁止し、予約はキャンセルすると通知した。

ベルドハイゼンさんは「自分はルールに従っており、これまで駐車違反の切符すら切られたことがない」と不満をあらわにした。弁護士を雇い、家族全員のクルーズ料金の返還と、乗船の禁止措置を撤回するよう求めている

今回の旅行は、結婚21周年記念や自分の誕生日、息子の高校卒業の前祝いを兼ねて計画したもので、ツアー代金は合計5,586ドルだった。カーニバルからは、1,665ドルの返金があったという。

クルーズの広報担当者はWPLGに声明で、今回の措置に不満を示していることについて「残念に思う」と述べる一方、「CBDが規制物質として定義されている連邦法に従っている」と説明。ガイドラインに従い、船への持ち込みを禁じたと書面で回答した。

CBD入りグミは違法?

CBD入り製品は米国で広く流通しているが、米食品医薬品局(FDA)では、食品への添加を禁じている。

トランプ前大統領が署名した「2018 農業法案」(2018 Farm Bill)では、THCの含有量が0.3%未満のヘンプ入り製品が規制物質法のリストから削除された。その結果、ヘンプ入り製品の製造や、流通および販売は合法化された。しかし、食品に関してはFDAが監督する連邦食品医薬品化粧品法(FFDCA)で、「CBDを食品に添加したり、栄養補助食品と表示して販売することは違法」とされている。

ニューヨーク市でもCBD入り食品の販売は「グレー」な状態となっていたが、2018年12月、FDAがCBDの食品添加に関する違法性を名言したことで、市保健精神衛生局も販売を禁止すると発表した。

ワシントンポスト紙は、FDAは店頭で販売されているCBD製品を取り締まっていないため、表記よりも高濃度のTHCが含まれる可能性があると指摘している。

クルーズ運行会社の大半は、連邦法に従っているという。ディズニー・クルーズラインも(医療用を含む)マリファナやカナビス、ヘンプ、THC、CBDが含まれる製品の持ち込みを禁止している。

ベルドハイゼンさんの代理人は、所持していたグミは、ヘンプ由来でTHCを含んでいないと主張。「犯罪者の如く扱うべきではない」とクルーズ側の対応を非難した上、同社が「適切に対応」しない場合、法的措置も辞さない構えを示している。

ネットでも、「CBDグミは多くの州や国で合法化されており、不公平かつ厳しい決定」「TSAでさえスルーしているのに」「馬鹿げている」「カーニバルはもう利用しない」などクルーズ会社への批判が多数投稿されている。