NY市、低所得世帯にエアコンを無料配布

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NY市のデブラシオ市長は15日、夏を自宅で安全に過ごすため、低所得家庭の高齢者や、公営住宅(NYCHA)の居住者に、エアコン74,000台を無料配布すると発表した。予算は5,500万ドル(約59億円)で、来週から設置を開始する。

また、デブラシオ氏は、多くの人が失業状態にあり、夏季の光熱費(通常よりも20-30%上昇する)を支払えない可能性があることから、公益事業委員会に対し、現在の2倍にあたる約90万世帯への助成を求めた。
財源に関して、州政府に対し、連邦政府の新型コロナウイルスに関連する経済対策法(CARE act)の補助金からの支出を求めた。

さらに、最も感染リスクが高く、被害の大きいエリアに「クーリングセンター」の開設する計画を発表。安全性を保つため、スポーツ施設など従来よりも広い場所を使用することを検討している。

公園にはスプレーシャワーの出る「オアシス」を設けるほか、環境保護局による給水栓の解放や、食料配給プログラム「GetFood」でスポーツ飲料の配布を行う計画を明らかにした。

電力需要の増加に伴う停電の発生に備え、ポータブル発電機を60台用意したと発表。また、ニューヨーク州に対し、老人ホームなどにも発電機の設置義務を求めている。

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