議事堂でペロシ議長の演台盗んだトランプ支持者 保釈へ

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フロリダ州タンパの連邦裁判所は11日、6日に議事堂に乱入し、ナンシー・ペロシ下院議長の演台を持ち去ったアダム・ジョンソン被告(36)の釈放を命じた。

地元テレビ局WTSPによると、保釈金は25,000ドルとされたが、次回公判の出廷を怠らなければ支払う必要がないという。

事件後、トランプロゴのビーニー帽を被り、笑顔で演台を担ぐジョンソン氏の写真が広く出回り、話題となっていた。

ニューヨークタイムズは9日、ジョンソン氏は連邦保安官によって身柄を拘束され、不法侵入や政府所有物の盗難、治安紊乱行為の罪で起訴されたと報じていた。

ジョンソン氏の弁護士は、裁判所の外で行なった会見で、写真がきっかけで、ジョンソン氏自身や家族に殺害予告が送られていると明かし、「現時点で彼が望んでいるのは、家族の元に帰ることだけだ。彼は一定のプライバシーを望んでおり、家族と充実した時間を過ごしたいと思っている」と語った。

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判事は、ジョンソン氏にパスポートの引き渡しと薬物テストの提出、すべての銃器の引き渡しに加え、追跡装置の着用を命じた。また保釈条件として、首都ワシントンに裁判に出向くことを除き、フロリダ州中部地区から出ることを禁止したほか、午後9時から6時を外出を禁止とするとした。

判事は、ジョンソン氏がこれらの条件に違反した場合、10年の懲役と法廷侮辱罪に問われる可能性があると警告した。

WTSPによると、ジョンソン氏の予備審問は1月19日に首都ワシントンで開かれる。

ジョンソン氏はフロリダ州のパリッシュ在住。専業主夫で、妻と5人の息子がいるという。これまでマリファナ所持と保護観察条件に違反した犯罪歴がある。

ワシントンポスト紙によると、事件後、演台がeBayのオークションに5万6,000ドルで出品されたが、後にいたずらだと判明した。事件の翌日、演台は小槌はともに、建物内無傷で発見されたという。