イーロン・マスク、W杯会場で謎のロシア女性とセルフィー

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カタールで開催されたワールドカップ決勝戦を現地で観戦したイーロン・マスク氏が、汚職の関連が噂されるロシア国営テレビの女性記者と撮影したセルフィー画像が出回り、話題になっている。

収監中の反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏の側近で、汚職防止財団(FBK)のディレクター、イワン・ジダーノフは19日、自身のアカウントで、笑顔のマスク氏が女性と肩を寄せて映る写真に「彼女が誰だか知らなかったことを願う」とコメントをつけて投稿した。

写真に映る女性は、全ロシア国営テレビ・ラジオ放送会社のジャーナリスト、ナイリヤ・アスカ-ザデ氏で、国内大手VTB銀行のアンドレイ・コスチン最高経営責任者と愛人関係にあるとされる。同氏から不動産をはじめとする高額な贈り物を受け取り、一部に税金が使用された疑惑が浮上している。

疑惑を明るみにしたのはナワリヌイ氏で、同氏は2019年にYouTubeに投稿した動画の中で、コスチン氏が、6,050万ドル相当のボンバルディア社のジェット機や6,200万ドルのヨット、モスクワ市内や郊外に複数の物件を買い与えたと指摘。個人で賄える金額ではなく、税金が費やされた可能性があるとし、「恋に落ちた国営の銀行家と、愛人とシャワーを浴びるために数百万ドルを横領する国営の銀行家は明らかに異なる。これは汚職に関する話だ」と主張した。

なお米財務省は6月、コスチンに関連する航空機や豪華ヨットを制裁対象にすると発表している。

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ナワリヌイ氏はまた、ニューヨークのセントラルパークにあるベンチに、アスカ-ザデ氏からコスチン氏に対するメッセージの入ったプレートを発見。プレートには「血が繋がっていることを忘れないでね。愛している」と彫られている。ベンチのプレートは資金調達プログラムの一環で、2015年の公園の記録には、アスカ-ザデ氏が、同プログラムの寄付者として名前を連ねていたことも判明した。