トランプ大統領弾劾裁判 審理ルールを巡って与野党応酬

21日から本格審理が始まるトランプ大統領の弾劾裁判で、民主党のチャック・シューマー院内総務は20日、多数党院内総務のミッチ・マコーネル議員が公表した審理のルールを定めた決議案を「隠蔽であり、国家の不名誉だ」と非難した。

決議案では、弾劾マネージャーと弁護側の冒頭陳述は水曜日の午後1時からスタート。時間はそれぞれ24時間、各2日以内に行わなければならず、陳述が深夜に及ぶ可能性がある。

これに続き、上院議員が双方に質問をすることができる。時間は16時間以内だが、日数制限は明記されていない。民主党が要求している追加証人と新たな文書の召喚に関する投票は、この質問の段階の後にはじめて議論を行うことができる。

民主党は、下院調査でホワイトハウスが証言をブロックしたミック・マルバニー大統領首席補佐官代行やジョン・ボルトン前大統領補佐官(国家安全保障担当)を含む4人の追加証人と、ホワイトハウスが公表を控えた文書の召喚を確実にすることを求めていた。

ルールではすぐに弾劾棄却の動議を提出することが認められているが、リンジー・グラハム上院議員(共和党)はFoxニュースの番組で、共和党の投票が過半数に及ばないことから、棄却は現実的でないとの見方を示した。

決議案を受け、クリス・マーフィー上院議員(民主党)は、冒頭陳述のスケジュールについて、「誰も見ていない真夜中に証拠を提示させようとするものだ」と批判。

民主党チャック・シューマー上院院内総務は「マコーネル上院議員が証人と文書を得ることをはるかに困難にして、裁判を早く終わらせようとしているのは明らか」と述べ、「弾劾と同様に重要なことに関し、マコーネル議員の決議案は国家の不名誉に他ならない」と非難。修正案を提出する意向を表明した。

上院では21日午後1時から、同決議案に関する議論を開始する。