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米国境警備当局が摘発「覚せい剤密輸」細かすぎる手口

6月29日火曜日。テネシー州メンフィスにある輸送貨物集積所で、米税関・国境警備局(CBP)の職員らが「パン、炒り落花生、トウモロコシ製キャンディ」と書かれた荷物に出くわした。貨物の送付元はメキシコ、宛先はテキサス州東部だった。

X線検査で疑わしいものが見られたため、中を開けると、袋入りの落花生などの食材が入っていた。さらに職員らが落花生を取り出し殻を割ってみると、中から白い結晶状の粉が。検査に回したところ、粉は覚醒剤の一種、メタンフェタミンであることが判明した。

集積所のある貨物港のディレクター、マイケル・ナイパート(Michael Neipert)氏は、「私たち職員は密輸の手口を常日頃から見ていて、もはや驚くこともなくなった」「麻薬を仕込んだ果物、ナッツ、焼き菓子、靴、玩具などが、贈答品やその他、合法的な貨物を装って世界中に出回っている」と語る。さらに「最近は、メタンフェタミン1gをコカインの半分の値段で買うことができ、その体への作用はコカインの倍になる」とし、宛先に届く前に押さえることができて安堵していると話した。

US Customs and Border Protection
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押収されたメタンフェタミンの総重量は489g。処分されるまでCBPがあずかるという。ナイパート氏は「メタンフェタミンの平均摂取量が0.2gで、体内で6~8時間効果が続くとしたら、職員は今回、2445回分の麻薬乱用と、無謀な行動や過剰摂取、周囲への危険につながるリスクをもたらす麻薬の作用時間を、1万5,000時間分阻止したことになる」と語った。

US Customs and Border Protection

今回ドラッグ密輸が発見された集積所は、テネシー州内全域の貨物を管理するメンフィスの貨物港内にあり、CBPニューオーリンズオフィスの管轄下になる。同じオフィスは、テネシー州以外にルイジアナ州、ミシシッピ州、アラバマ州、アーカンソー州の貨物港も管理しているという。

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