潜水艇タイタン「ミリ秒で微塵に」米専門家

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18日に消息を絶った潜水艇「タイタン」の破片が発見されたことで、乗船していた5人のクルーの生存は、絶望的とみなされた。専門家に、カーボンファイバーなどで造られた船体は、水圧によって「ミリ秒」で破損した可能性がある。

船の捜索を率いた米沿岸警備隊のジョン・モーガー少将は22日の会見で、破片は「壊滅的な爆縮」によるものと発表。遺体の回収の見通しについて、捜索を継続するとしたものの、「海底という信じられないほど過酷な環境」だとして、直接的な回答を避けた。

潜水艇の専門家オフェル・ケッター氏はニューヨークポスト紙の取材に、船体の一部は、水圧で内側に激しく崩壊する爆縮によって、「微塵に砕け散っただろう」と語っている。

船体がカーボンファイバーの複合材で建造されたタイタンについて、就航前から安全性を指摘する声が上がっていた。

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