模擬投票でトランプ氏ダントツ首位、保守派イベント

103

週末に保守政治行動会議(CPAC)で行われた2024年大統領選の共和党予備選の模擬投票で、トランプ前大統領が2位に45ポイントの大差をつける圧倒的支持を獲得。依然として保守層のファーストチョイスにとどまっていることが示された。

CPACはアメリカ保守同盟が主催する「世界最大の保守派の集まり」とされる会合。テキサス州ダラスで4日~7日にかけて開催され、トランプ氏、テッド・クルーズ上院議員(テキサス)、ジム・ジョーダン下院議員(オハイオ)、FOXニュースの番組司会ショーン・ハニティ氏、テキサス州のグレッグ・アボット州知事、サラ・ペイリン元アラスカ州知事など、著名な顔ぶれがスピーチを行なった。

FOXニュースによると、模擬投票はオンラインで実施され、トランプ氏は69%を獲得。2位はフロリダ州のデサンティス知事で24%、続いてテッド・クルーズ議員2%、マイク・ポンペオ元国務長官が1%で、ニッキー・ヘイリー元国連大使と並んだ。ペンス元副大統領はわずか0.3%だった。

2月にフロリダで開催されたCPACの模擬投票では、トランプ氏の獲得票は59%で、前回よりも上昇した。

トランプ氏は出馬の可能性を示唆する発言を度々しているが、公には発表していない。先日は、ポッドキャスト番組のインタビューで「出馬しないのは非常に難しい」と述べた上で、「自分の中ではすでに決まっている」と、出馬の計画を固めている様子をにじませた。

Advertisement

トランプ氏が出馬しなかった場合の質問では、デサンティス知事が65%を獲得、2位はトランプ氏の長男ジュニア氏で8%。クルーズ議員は6%、ポンペオ氏は5%だった。

模擬投票はCPACのアプリを通じて、出席者のみを対象に行われたもので、共和党全体を反映したものではない。FOXニュースは2016年のトランプ氏の勝利以来、イベントは「トランプ祭り」になっていると指摘している。

このほか、トランプ氏のランニングメイトを選ぶ質問では、デサンティス氏が43%、サウスダコタ州のクリスティ・ノーム知事が9%、ポンペオ氏が7%を獲得した。