「どんどん深みにはまってる」トランプ氏 “虚勢”防衛作戦に専門家がツッコミ

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政府の機密文書を自宅に保持した問題で、37の罪で起訴されたトランプ前大統領。起訴状に示された国防に関わる資料を部外者に見せたとされる点について、虚勢を張ってみただけと新たな弁明を展開するも、専門家からは墓穴を掘っているとの指摘が上がっている。

CNNは27日、トランプ氏が2021年7月、ニュージャージー州にある自身のゴルフクラブで出版社のインタビューに応じる様子を録音したテープを公開した。テープの内容は起訴状にも記されており、有罪に導く有力な証拠との声が上がっていた。

トランプ氏は、「例を見せてやろう。彼(マーク・ミリー統合参謀本部議長)はイランを攻撃したいと言ったのだ。すごくないか?私は山のような資料を持っていて、これが出てきたんだ」と話した上で、「これが彼だ。彼が私に見せたんだ。オフレコだけど彼らが私に見せた。これが国防省と彼だ」と説明した。この間、紙をゴソゴソと広げるような音が聞こえる。

「ちょうど発見したんだ。すごくないか?」と繰り返し、「これは完璧に私の勝ちだ。高度に機密であることを除けばだが」と続けた。「これは機密情報だ。これを見てくれ、攻撃するんだ・・」と語り、「彼はイランを攻撃したいとか何とか言っていた。これらが資料だ。軍が作成して私にくれたんだ」と話した。

会話中、「大統領として機密を解除できた。ご存知の通り今はできない。でもまだこれは秘密なのだ」と、機密扱いの資料であるとともに、自身に解除する権限がないことを認めていた。

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インタビューは、トランプ政権で大統領主席補佐官を務めたマーク・メドウズ氏の回顧録の執筆を進めていたライターと出版社が行ったもので、トランプ氏のスタッフ2名も同席した。録音はトランプ氏公認のもと行われたとされている。

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