「どんどん深みにはまってる」トランプ氏 “虚勢”防衛作戦に専門家がツッコミ

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文書の保持は法的に認められており、機密指定を解除できるなどとして、無罪を主張してきたトランプ氏は、テープが出回ったことを受け、捜査を率いるジャック・スミス特別検察官が「違法にリークし、テープをねじ曲げた」と非難。さらに、内容は「彼らが君たちに信じ込ませようとしているものではなく、実際は無実」を示していると主張した。

この翌日(27日)には、新たな主張を加えた。

ABCニュースによると、トランプ氏の飛行機に同乗した記者に対して「本当のことを知りたければ、あれは虚勢だった」と説明。「私は話をしていて、ただ紙をかざして、それについて話していた」と述べつつ、「でも資料は持っていなかった」と語った。

トランプ氏の弁明に、元連邦検事のジョイス・ヴァンス氏は、MSNBCのインタビューで「最善の防衛策が”虚勢”だとしたら、要するに自分は”嘘をついていた”と言っていることになる」と指摘。「元大統領であろうが、陪審員の前で証言する者としては、ひどい弁明だ」と解説した。

ロバート・モラー特別検察官のロシア捜査チームの一員だったアンドリュー・ワイズマン氏は「どんどん深みにはまっている」とツイート。安全保障分野の弁護士、ブラッドリー・モス氏はツイッターで「誰もそんなことは一秒たりとも信じない」とツッコミ。「目撃者の証言が明確でなければ、検察官は起訴状に盛り込むとは思えない」と加えた。

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