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ブラック企業?塩振りおじさん「ソルトベイ」また従業員に訴えられる

白シャツにサングラス、大胆な肉のカットと塩振りポーズで一躍有名となり、世界にステーキハウスチェーンを展開する「ソルトベイ」こと、ヌスレット・ギョクチェ(Nusret Gokce)氏。またもや、従業員から訴えられてしまった。

5人の元従業員は17日、マンハッタンの連邦裁判所に、ギョクチェ氏とオーナーを務める飲食店「Nusr-Et」にサービス残業代の支払いや、その他の損害賠償を求める訴訟を提起した。

訴えたのは全員トルコ人で、4人はニューヨークのクイーンズ、1人はフロリダ州マイアミの在住者。5人はNusr-Etのイスタンブール店で働いていたが、ギョクチェ氏本人から声をかけられ、米国に転勤した。米国の店舗では、厨房で肉を焼く業務に就いていた。

訴状で原告は、ギョクチェ氏が「残業代の支払いを回避するため」、ビザの申請書類や職務明細書で管理職として「誤って分類した」と主張している。

実際は「非マネジメントのポジション」で週70時間以上働かされ、1週間分の給料は、固定給の1,125ドル(約12万円)だった。

米国では調理人などは、公正労働基準法が適用される雇用者として扱われ、週40時間以上働いた場合、時給の1.5倍の残業代を支払わなければならない。5人は週72時間働いていたにもかかわらず、残業代は1日のシフトが10時間を超えた場合に、1時間分のみが支払われたという。

有害な職場環境も指摘

ギョクチェ氏は、従業員への要求も厳しかったようだ。「攻撃的なマネジメントスタイル」で、「頻繁に原告を罵倒したり、従業員のミスを非難」したという。

また、ギョクチェ氏が店を訪れた際、マネージャーから「ボスがいる」という理由で、追加の残業を命じられたこともあるという。他にもトイレ掃除や、ギョクチェ氏とマネージャーのための特別な食事の準備、皿洗い、ゴミ捨て、備品の購入など雑用を命じられたこともあった。

パンデミック中、ニューヨーク市ではジョージ・フロイド氏殺害の抗議デモに乗じた略奪や破壊活動が行われるなどの「社会不安」が生じた。その際、マネージャーから、店舗に危害が加えられないよう、夜間に泊まり込みをさせるなど「セキュリティ業務」も命じられたという。

なお、ギョクチェ氏が従業員から訴えられたのは、今回が初めてではない。2019年には、マンハッタンの店舗で働く4人のウェイターがチップの分配方法について尋ねた後に解雇されたとして、店を提訴。23万ドル(約2,500万円)で和解している。

2019年と今回の訴訟を提起したのは、労働問題を専門とするルイ・ペックマン(Louis Pechman)弁護士。ペックマン氏はこれまでにサービス残業の支払いに関するものなど、約200件以上の飲食店に関する訴訟を担当している。
厨房で働く労働者のサービス残業の支払いをごまかすのは「残念ながら、一般的な慣習」だとMSNBCに語っている。

ギョクチェ氏はこのほかにも、今年4月、ブルックリンのアーティスト、ウィリアム・ヒックス(William Hicks)氏の絵を無断で使用し、著作権を侵害したとして、提訴された。絵は看板やメニュー、オリジナル商品など多岐に使用されており、ヒックス氏は500万ドル(約5.5億円)の損害賠償を求めている。

なおNusr-Etは、サラダが25ドル、厚切りの和牛リブアイステーキ100ドル、「ソルトベイトマホーク」と名付けられた和牛ステーキは275ドルなど高級レストランとして知られる。

ニューヨークには2018年に初めて進出。開店当初、批評家からは「ぼったくり」「食べ物のために来る人はいない」など散々な評価を受けた。
2018年には、ベネズエラのマドゥロ大統領と一緒に撮影した動画をSNSに投稿。「独裁者をもてなした」として炎上している。
味の評判はさておき、近々ロンドンにも新店舗オープンを予定しているなど、ビジネスは順調なようだ。

▼最近のギョクチェ氏。独特のナイフさばきは健在。

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